勝ち続けることで価値上がる 「ミスター完投」亜大・草加が5勝目「一番大事な試合」 生田監督も信頼大

[ 2023年5月19日 13:54 ]

東都大学野球春季リーグ戦   亜大7―2駒大 ( 2023年5月19日    神宮 )

雨の中、2失点完投で5勝目を挙げた草加(撮影・柳内 遼平)
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 2位・亜大が7―2で駒大に逆転勝ちで2勝1敗とし、勝ち点を2に伸ばした。プロ注目の152キロ右腕・草加勝投手(4年)は4安打2失点で完投勝利。リーグトップの5勝目を挙げた。防御率はリーグ3位の0・95。6位・駒大は3カードを終えて勝ち点0と苦戦が続いている。

 強くなる雨脚、投球数は101球に達していた。それでも亜大のエース・草加は9回のマウンドに上がった。ブルペンでは誰も準備していない。簡単に2死を奪うと、最後は148キロ直球で空振り三振に仕留めた。
 
 「今日は一番大事な試合だと思っていたので勝ててよかったと思います。自分が投げ急いでいる時に回りの野手が“落ち着け”と言ってくれて良い方向に向かったと思います」

 雨が降る中でも粘り強く腕を振った。3回に先制を許すと、6回に痛恨の2点目を奪われた。それでも直後の6回に一挙3得点で味方打線がエースを援護。「野手は練習からずっと必死にやってくれていたので絶対に打ってくれると思っていました。野手がつないで取ってくれた1点を守ろうと思っていました」。150キロをマークした直球、亜大の投手伝統の落ちるツーシームを軸に8三振を奪った。

 生田勉監督は今季4度も完封をマークしている背番号18に絶大な信頼を寄せている。「選手には“草加で負けたらしょうがない”とミーティングで話しをしていました。今日も替える気はないし、他の試合もないです」。昨秋終了時点で通算2勝だった男はチームを背負うことで大きく成長した。

 勝ち点を2に伸ばし、残るは2カード。「勝ち点2を取ることは目標にしていた。まだ油断はできないので次の青山学院大戦も国学院大戦もしっかり投げて勝てればなと思います」と草加。頼れるエースは名前の通り勝ち続ける。(柳内 遼平)

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