大谷、登板時は要注意 ツインズが対右投手では怪力ギャロを一番に起用、3本塁打、OPS1・167

[ 2023年5月19日 11:56 ]

エンゼルスの大谷翔平
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 ツインズがここにきて、対右投手の時は巨漢で怪力のジョイ・ギャロ(29)を1番に起用しているが、大リーグ公式サイトは18日(日本時間19日)、それが上手く行っていると報じている。

 ギャロは通算187本塁打のパワーヒッターだが、三振も1086個となかなかバットに当たらない。三振か本塁打かという典型的なタイプで通算打率は2割だ。ゆえにキャリアを通じて主に4番から7番で起用されてきたのだが、13日のカブス戦でメジャー782試合目にして初の1番スタメン、1本塁打を含む2安打4打点で11-1の勝利に貢献した。

 14日も一番で再び本塁打を放ち2打点。17日のドジャース戦でも本塁打を打った。途中出場も含めると、一番での成績は打率・278、長打率・889、OPSは1・167。3本塁打7打点である。

 もっとも本人は1番は打ちたくない。1打席目に立つ前に、相手投手のことをしっかり観察しておきたいタイプだからだ。「難しいし慣れていない」と言う。「選手としてコーチがベストだと考えた通りにプレーするけど、できれば一番は続けたくない。やりたくないわけではないけど、やりたくない」と苦笑いする。

 ツインズが1番で起用するのはマックス・ケプラーのケガで、対右投手の1番打者が必要になったから。加えてレンジャーズ時代から彼のことを良く知る、ジェイス・ティングラーベンチコーチが推しているからだ。「ずっと彼に1番を打たせたらどうかと思っていた。早い回からホームランで相手にダメージを与えられるし、四球で塁に出れば、ベースランニングも良い。足の部分は普段見ていない人は気付かないところ」と説明する。

 ロコ・バルデリ監督は「選手からの意見はいつでも歓迎だけど、今は、他の打順は考えられない。1番で良い働きだし、スイングも良いから」と話す。

 ギャロは昨季はヤンキースで大不振に陥り、ニューヨークメディアに酷評されたが、今季はツインズと1年1100万ドルで契約。打率は・216と相変わらず低いが、チームトップの10本塁打に加え、OPSも・900。守備でも貢献している。

 「不思議だけど、試合でも勝っているしね。良い徴候だから、このまま続けるのかな」と本人。19日からのエンゼルスとのシリーズ、左腕のリード・デトマーズ、パトリック・サンドバルの日は7番など下位に回るだろう。しかし21日(日本時間22日)の大谷の日は1番。OPS1・167は要注意だ。

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