毒島さん通夜 長男「父が現役時代に凄かったことを他の人から聞いて“親父像”ができていった」

[ 2023年5月19日 20:07 ]

通夜が執り行われた毒島章一さんの祭壇
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 東映(現日本ハム)で俊足の外野手として活躍し、14日に前立腺がんのため87歳で死去した毒島章一さんの通夜が19日、都内の斎場で営まれた。現役時は東映一筋18年で「ミスターフライヤーズ」と称され、引退後は西武スカウトとして辣腕(らつわん)を発揮。斎場にはトロフィーやユニホーム姿の写真などが飾られた。

 長男の大輔氏(54)は青学大の野球部時代に、スカウトとして神宮球場を訪れる父の姿を見ていたと懐かしみ「社会人になってから父が現役時代に凄かったことを他の人から聞いて“親父像”ができていった」と回想した。1954年に東映に入団。俊足を生かした打撃と堅守で、オールスター出場8度、ベストナインを3度受賞した。「三塁打の毒島」と呼ばれ、通算106三塁打はプロ野球歴代2位。61~62年に記録した「900打席連続無併殺打」は01年に金本知憲(広島)に抜かれるまでプロ野球記録で、現在もパ・リーグ記録だ。

 2年ほど前にがんが見つかり闘病を続け、腰を痛めて歩行が苦しくなったこともあって球界とは疎遠になっていた。大輔氏は「優しい父で、大学で野球を続けるか悩んだ時や、社会人になる時に“好きな仕事をしろ”と助言してくれた。穏やかに見守ってもらった」と振り返った。

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