中西さん「何苦楚魂」の愛弟子・岩村明憲氏「次の世代に伝えていきたい」

[ 2023年5月19日 05:30 ]

中西太さん死去

08年、何苦楚魂の師匠である中西太(右)氏に指導を受けるレイズ時代の岩村氏
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 ヤクルト時代に指導を受け、中西さんから「何苦楚(なにくそ)」を継承するBC福島の岩村明憲球団社長兼監督は、教えや伝説を語り継ぐことを誓った。3年目の99年から3年間指導を受けた。「試合6時間以上前から神宮の室内で、打撃投手していただきバットを振り続けた。技術的なことや引き出しは、太さんに教えていただいた」。ヘルメットの中に、中西さんが記したのが「何苦楚」の文字。「何事も苦しんで努力したものが礎になる」という教え。「僕がそこに“魂”と付けて、何苦楚魂として広がることを太さんも喜んでくれていた」と振り返る。

 この日の埼玉戦には選手に訃報を伝え、黙とうして臨み、勝利した。「野手の練習メニューは、僕が太さんにしていただいてきたもの。教わったことも、伝説の数々も、次の世代に伝えていきたい」と思いを引き継ぐ。

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