ヤクルト・村上も中西イズム継承 杉村打撃コーチが教わった練習法が今も実践

[ 2023年5月19日 05:30 ]

中西太さん死去

村上(左)とティー打撃を行う杉村コーチ
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 ヤクルトの杉村繁打撃コーチは、高校時代に「中西2世」と呼ばれ、中西さんとは83、84年にヤクルトでコーチと選手の間柄。ともに名伯楽として知られるが「本当にお世話になった。とんでもないコーチ。足元にも及ばなかった」と育成手腕に改めて脱帽した。中西さんから教わった練習法が今もヤクルトで実践されているといい「ツイスト打法もそうだけど、“とにかく強い打球を打て”と」と振り返る。「一番は選手を乗せるのがうまいこと。きつい練習だけど楽しくできる」と8球団を渡り歩いた名コーチたる理由を明かした。

 自身の教え子で、昨季に日本選手最多の56本塁打を放って3冠王に輝いた村上は、中西さんと同じく高卒2年目に36本塁打。昨年、55号を放ってから足踏みが続いた9月には「頑張るように言うてくれ」と心配する電話が杉村コーチの元にあったという。村上も「僕が打つことで中西さんの名前が新聞に出る。そういったところでありがとうと言われました。凄い気にかけてもらった」と感謝。中西イズムは脈々と受け継がれていく。

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