ソフトB藤本監督が中西太さんとの別れを惜しむ「分厚いノートも見せてもらった」

[ 2023年5月19日 16:10 ]

中西太氏
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 ソフトバンク藤本博史監督(59)が19日、現役時代から親交のあった中西太さん(享年90)との別れを惜しんだ。同日の西武戦前に、11日に都内の自宅で心不全で逝去した故人との思い出を語った。

 「お世話になりましたよ。寂しいです。打撃コーチのときに東京ドームで挨拶をさせていただいたり。最近は、姿を見てなかった」

 藤本監督の現役ラストの98年、オリックス在籍時には仰木監督、中西太ヘッドコーチの関係だった。「ベンチで、1人で踊っていた」と懐かしんだ。

 11年にソフトバンクの打撃コーチとして藤本監督は指導者をスタートさせた。その際に臨時コーチとして中西さんが選手指導に加えて、指導者の指導も行ってくれた。「2年間、臨時コーチとして来てくれて、お世話になった。食事に連れて行っていただき、分厚いノートも見せてもらったりしましたね」。

 指導者としての根幹として故人の教えは、今も生きている。「フリー打撃のときではなく、ティー打撃のときに指導をしなさいと。フリー打撃は(打球)音だけ聞いていろ。いい音は状態はいいと」。選手に気持ち良く打席に向かわせるよう、支えるように習った。

 「試合で、ああだ、こうだ、言うな。選手が試合で気持ち良くできるように」。感謝は、結果でお返しする。
「一試合一試合、大事に戦っていくだけ」。改めての決意を、固くしていた。

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