広島・大瀬良 来季復活のカギは「やりすぎない」 1月からハードトレで夏以降失速した反省生かす

[ 2022年12月28日 05:00 ]

復活へのキーワードに「やりすぎない」を挙げた広島・大瀬良
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 広島の大瀬良大地投手(31)が「やりすぎない」を来季復活へのキーワードに挙げた。取得した国内FA権を行使せず残留し、3年契約を結んだ1年目の今季は夏場以降に失速。その反省から調整内容を見つめ直し、新境地にたどり着いた。

 「昨年はFAで残るとなって、やりすぎて空回りした。不安になるので、元々練習をたくさんやりたい方だけど、気持ちが先行するよりもいろんなことを考えて、さじ加減をうまくやっていきたい」

 自他ともに認める練習の虫だ。元旦から汗を流すなんて、序の口。今年1月に沖縄で自主トレをともにした森下は「過去にないぐらい走ったし、ウエートトレも。ヤバいです」と振り返り、ハードな練習内容に驚きを隠さなかったほどだ。

 「やりすぎなくても他人よりかはやっている。そのぐらいでちょうどいいのかな…と」

 練習メニューもこの機に見直す。走り込みは量より質を求め、コンディショニングや体のメンテナンスに時間を割く意向だ。「離脱する期間が長くなっている。たまたまではもうない」。現実を受け止め、来季復活するための方向転換だった。

 「これまでたくさん(コンディショニングを)勉強してきたし、アプローチも学んできた。トレーナーさんの力を借りる部分はあるけど、セルフでできないといけない」

 マツダでの自主トレを打ち上げた22日には、今年の漢字に「学」を、10年目の来季に向けては「跳」を挙げた。「今年はいろいろ学んで、来年は跳ねていけるように」。やりすぎない新たな調整法を取り入れた先に、大黒柱は跳ねて復活するための光を見いだす。

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2022年12月28日のニュース