落合博満氏 「タイトルは数字じゃない」獲ることに価値がある

[ 2022年12月28日 17:05 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が28日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。2022年シーズンのセ・リーグのタイトルについて語った。

 阪神からは投手では青柳晃洋投手が13勝、防御率2.05、勝率第1位の.765で投手3冠となり、湯浅京己投手が45ホールドポイントで最優秀中継ぎのタイトルを獲得。野手では、近本光司外野手が30盗塁で盗塁王となった。

 青柳については「もうちょっと勝ち星を増やすかなと思ったけども、ちょっとへばった感じはあった。15、16(勝)はいくかなとは思ってたけども。最高勝率が13勝以上(が対象)でしょ、だからギリギリだったわけだ」と語り、近本については「30盗塁で(盗塁に)たけているって言っちゃいけないよ。そりゃ年々盗塁の数ってのは少なくなってはきてるけどね。昔は突出した選手がいただけにね、野球のスタイルが変わってきたっていえばそれまでなんだろうと思うけども」と率直な感想を口にした。湯浅については「1個負けてて最終戦獲りに行かせたでしょ。3回か4回に1イニング投げさせてね。監督っていうのはタイトル獲れる選手がいれば、獲らせてやりたいってのが人情なんでね」と語った。

 落合氏は現役時代、社会人から25歳で入団したこともあり、通算成績ではなく、タイトルを獲ることに主眼を置いた。それだけに、数字自体には物足りなさを感じつつも「それでもリーグで1位っていうのは素晴らしいことですよ。1位は1位だから。タイトルっていうのは数(数字の高さ)じゃなくて、そのタイトルを獲ったっていうところでみんなが覚えていくわけだから。野球人生の中で(タイトルが)1回あればいい方っていう選手がたくさんいる中でね、それをモノにできたっていうのは自分の中でもやり切ったっていう思いはあるだろう」と称えた。

【セ・リーグ個人タイトル一覧】
<野手>
▼首位打者
村上 宗隆(ヤクルト).318(初)
▼最多安打
岡林 勇希(中日)161(初)
佐野 恵太(DeNA)161(初)
▼最多本塁打
村上 宗隆(ヤクルト)56(2年連続2回目)
▼最多打点
村上 宗隆(ヤクルト)134(初)
▼最高出塁率
村上 宗隆(ヤクルト).458(2年ぶり2度目)
▼最多盗塁
近本 光司(阪神)30(2年ぶり3度目)

<投手>
▼最優秀防御率
青柳 晃洋(阪神)2.05(初)
▼勝率第1位
青柳 晃洋(阪神).765(2年連続2度目)
▼最多勝利
青柳 晃洋(阪神)13(2年連続2度目)
▼最多セーブ
R・マルティネス(中日)39(初)
▼最優秀中継ぎ
湯浅 京己(阪神)45(初)
ロドリゲス(中日)45(初)
▼最多奪三振
戸郷 翔征(巨人)154(初)

※( )内は通算獲得回数

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2022年12月28日のニュース