ソフトB・板東 27歳の誕生日に“突っ走る”決意 来季は「ポルシェ」の馬力で15勝を目指す 

[ 2022年12月28日 05:00 ]

愛猫カーヤとたわむれるソフトバンク・板東
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 ソフトバンクの板東湧梧投手が27日、27歳の誕生日を迎え、本紙の単独インタビューに応じた。12月は東京でウエートトレーニングに注力し、限界まで出し切るオールアウトを繰り返した。年末年始は実家のある徳島に帰省。愛猫家は2匹の猫との再会でリフレッシュし来季に備える。来年1月からは和田毅(41)投手の自主トレに参加する。かつて甲子園を黄色い歓声で沸かせたイケメン右腕は15勝を目標に掲げ、成熟した大人の投手への階段を登っていく。(取材・構成=福井 亮太)

 ――誕生日おめでとうございます。27歳になった実感は。
 「いよいよ大人になったなと感じます。かっこいいなとか、大人だなと思う年が27。そのイメージにはまだまだ遠いので近づけるように頑張ります」

 ――理想の27歳とは。
 「精神的に落ち着いた感じで、振る舞いができる人。でも、気持ち的に20歳から変わってない。成人式からあっという間の7年間でした」

 ――誕生日は何をして過ごした?
 「東京から徳島に帰りました。着いてからは練習して、家族とゆっくりご飯を食べました」

 ――実家で誕生日を過ごせるのは幸せ。
 「お母さんがステーキを準備してくれた。実家にいる時の誕生日は毎年ステーキだったので、懐かしい感じです」

 ――実家での癒やしは。
 「大好きな猫に会えました。めちゃくちゃ楽しみでした。実家に2匹いて、オスの“そら”とメスの“カーヤ”。小学校に入ったくらいから一緒に住んでいましたから」

 ――愛猫との思い出を。
 「そらが今年の夏頃に脱走して、2週間くらい帰ってこなかった。猫は死ぬ時に姿を見せないっていうから諦めていた。もう会えないと思っていた分、うれしい。英気を養えました」

 ――東京でのウエートトレーニングの成果は。
 「人生で一番くらい追い込んでいて、毎日オールアウトでかなり充実しています。今までの12月はけがをしていたことが多くて、できなかったけど、今年はやりたいことができました」

 ――投球にはどんな影響がでてきそう?
 「全体的な力をつけることによって、馬力が上がって終盤にもうひと踏ん張りできると思う。球速が落ちないイメージです」

 ――大好きな車のエンジンに例えると。
 「ポルシェくらいのエンジンにしたい。まだ、小型車くらいしかないのですが(笑い)」

 ――今年、ローテーションを回ったからこそ、スタミナの重要性を実感した。
 「ローテーションを回るしんどさは短期間だけど感じた。もっと体力が必要だし、課題です」

 ――15勝の目標に規定投球回も目指す。
 「そこも目標になる。ここまで言ったらもうやるしかない。3、4勝だったら口だけになる。言うことによって、逃げ道をなくす。(斉藤)和己コーチに“不言実行は気持ちが楽だけど、有言実行でやるやつ、かっこいいよな”と言われて、心に響いた。かっこいい憧れる人になるためには、有言実行でやっていかないと」

 ――これがかっこいい27歳の姿になるのでは。
 「そうなりそうですね」

 ――最後に27歳の抱負をお願いします。
 「チームの柱になれるように、とにかく15勝するだけの努力をする。そこだけを目指してトレーニングしていきます」

 ◇板東 湧梧(ばんどう・ゆうご)1995年(平7)12月27日生まれ、徳島県出身の27歳。小2から投手兼遊撃手として野球を始め、鳴門では2年春から4季連続甲子園出場。JR東日本を経て、18年ドラフト4位でソフトバンク入団。20年8月6日の楽天戦でプロ初勝利。昨季は自己最多の44試合に登板し、今季は先発でプロ初完封を含む3勝をマーク。趣味はゴルフ。1メートル82、76キロ。右投げ右打ち。

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