中日退団の平田良介、現役引退を表明「来年からは社会人のルーキーとして、頑張っていきます」

[ 2022年12月28日 12:00 ]

10月の中日退団会見で目に涙を浮かべながら話す平田
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 中日から戦力外通告を受け退団した平田良介外野手(34)が28日、自身のSNSで現役引退を表明した。すでに関係者にも引退の意思を伝えている。

 平田は大阪桐蔭から05年高校生ドラフト1巡目で中日に入団し、右の強打者として活躍。中日一筋17年間で通算1227試合に出場し、打率・268、1046安打、105本塁打、484打点の成績を残した。15年にベストナイン、18年にはゴールデン・グラブ賞にも輝いた。

 今季は昨年に患った「異型狭心症」から復帰したものの若手の台頭もあって出場機会に恵まれず、51試合で打率・200、1本塁打、10打点にとどまり、10月4日に戦力外通告を受けた。

 今月20日に名古屋でラジオ出演した際にはNPBからのオファーを待ちながらトレーニングを続けていることを明かし、「育成でもどんな形でも、キャンプから動きを見てやるぞという声があれば、そこからでもいきたい」と意欲を見せていたが、年末になってもオファーがない現状を鑑みて、バットを置くことを決断した。

 平田がインスタグラムに投稿した文章は以下の通り

【報告】
皆様へ

この度、平田良介は引退することを決意致しました。

34歳という年齢。まだできるという自負。たくさんの葛藤がありました。

それでも「ファンの前でもう一度プレーしたい」その想いを胸に、NPBから声がかかることを信じ、練習を続けてきました。

今思えば、中日ドラゴンズに指名頂き、夢だったプロ野球選手になれた事、ファンの皆様のたくさんの応援、自分は本当に幸せな時間を過ごさせて頂きました。

言葉足らずの発言から誤解を招く事もありましたが、自分は、中日ドラゴンズが大好きでプロ野球界に感謝している事を伝えさせて下さい。

小学生から始めた野球。当時、球場やテレビを通して観たプロ野球選手に夢を与えてもらいました。

自分もプロ野球選手になることができ、今度は自分が「夢を与えたい」その想いで17年間頑張ってきました。

今日、現役を終えることになりますが、少しは夢を与えられたのかなぁ…と思いながらも、まだ夢を与えきれていないと思う気持ちもあります。

今後についてはまだ模索中です。

ただ、これからもどんなカタチになっても、野球を通して子供たちに夢を与えていきたいですし、人の夢をサポートできる人間になりたいと思っています。

野球しかやってこなくて、不器用で、世の中の事は正直わかってはいませんが、来年からは社会人のルーキーとして、頑張っていきますので、引き続き応援よろしくお願いします。

平田良介

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