立大・山田 名門・日本生命で進化誓う 今秋ドラフト指名漏れも2年後悲願プロ入りへ

[ 2022年12月28日 05:00 ]

立大・山田
Photo By スポニチ

 東京六大学野球リーグ各校4年生の進路が出そろった。今年の大学日本代表で主将と打線の主軸を担った立大・山田健太内野手(22)は、指名が有力視された今秋ドラフトで指名漏れを経験。新たな進路は、社会人野球の名門・日本生命に決まった。ドラフト指名解禁となる2年後のプロ入りを目指し、進化を誓った。

 最後まで名前は呼ばれなかった。10月20日、ドラフト会議。立大のエース右腕・荘司康誠投手(22)が、楽天に1位指名を受ける中、「山田健太」にとっては失意の一日になった。大阪桐蔭では3度の全国制覇。大学では日本代表にも選出された右の強打者は、衝撃の結果を「それが現実」と受け入れた。

 全国から精鋭が集結する東京六大学野球リーグ。1年春は一塁手として打率.375、2本塁打、7打点で鮮烈なデビューを飾り、不動のレギュラーに定着した。2年からは二塁を守り「大型二塁手」として注目の存在となった。だが、最終シーズンの4年秋は本来の力を発揮できず自己ワーストの打率.227。「本当に野球はメンタルスポーツと改めて感じた。メンタルをフラットにして戦うことが一番大事と感じました」と振り返った。

 ドラフト後は多くの社会人チームが山田の獲得を狙った。最終的には「自分がうまくなる環境や人を考えた時に一番レベルアップできると思った」と高校時代にプレーした大阪の名門・日本生命に進路を決めた。リーグ戦が主となる大学野球とは異なり、社会人野球の都市対抗や日本選手権は一発勝負のトーナメント。「自分の力で勝たせたい」と燃えている。

 「長打力が自分の魅力。確率をさらに上げないと強みは出てこない。技術をつけて(守備も)強みにしていきたい」。2年後の悲願達成のため、新しいステージで成長を誓った。(柳内 遼平)

 ◇山田 健太(やまだ・けんた)2000年(平12)7月19日生まれ、愛知県出身の22歳。小2で野球を始め、千代田中では東海ボーイズに所属。大阪桐蔭では2年春から4季連続で甲子園に出場し、3度の全国制覇に貢献。立大では1年春からリーグ戦に出場し、通算成績は打率.291、9本塁打、38打点。1メートル83、88キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

2022年12月28日のニュース