小6で130キロ!日本ハムJr・竹内樹生が大会初ノーノー 左の朗希!?1メートル78左腕が6回8K

[ 2022年12月28日 05:15 ]

NPB12球団ジュニアトーナメント2022・1回戦   日本ハムJr3―0ヤクルトJr ( 2022年12月27日    神宮 )

<日本ハムJr・ヤクルトJr>6回ノーヒットノーランの力投を見せた日本ハムJr・竹内(撮影・郡司 修)
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 過去77人のプロ野球選手を輩出した「NPB12球団ジュニアトーナメント2022」が27日、神宮と横浜で開幕した。神宮第1試合は日本ハムJrの「4番・投手」で出場した左腕・竹内樹生(たつき)投手(6年)が、05年から始まった同大会史上初のノーヒットノーランを達成(コールドによる参考記録2度を除く)。6回8奪三振で最速130キロをマークする快投だった。

 本当に、まだ12歳なのか――。左腕・竹内が、そう疑いたくなるほどの活躍だ。軟式球で自己最速を5キロ更新する最速130キロに加え、18度目を迎えた同大会史上初のノーヒットノーラン。神宮の観客をあっと言わせた。

 「今日は100点。いつもより相手が強いので、勝利だけを考えてチームに貢献できるように意識したので良かったです」
 左右は違えど、眼鏡姿で躍動した姿は少年時代のロッテ・佐々木朗と重なる。クイックを交えて打者のタイミングを外すなど大人顔負けの投球術も駆使し、6回8奪三振。許した走者は味方の失策による1人だけだった。

 70球の球数制限で、打者と対戦中は打席の完了まで投げられるルールの中、71球とギリギリでの達成に「頑張って自分が抑えれば、ゼロにできると思っていた。うれしいです」と声を弾ませた。4番打者としても1―0の3回1死二、三塁で中越え2点二塁打。「一本出て良かったです」と二刀流の活躍だ。

 憧れは、自身が所属する「JBC日高ブレイヴ」のOBで、今秋ドラフトで阪神から2位指名を受けた東海大札幌の左腕・門別啓人。その門別から譲り受けた黄色のグラブを使用し、力に変えた。
 佐々木朗の小6時の身長は1メートル58だったが、竹内は既に1メートル78。恵まれた体格の秘密は「ご飯をよく食べるのもあるし、昼寝とかよく寝るのが一番」と笑う。もちろん、身長は「まだ伸びている」といい、成長曲線の真っただ中にいる。末恐ろしい「スーパー小学生」が現れた。(田中 健人)

 ≪平均は85~90キロ≫小学6年生の平均球速は、軟式の場合は85~90キロ、硬式なら90~95キロ程度。高知中時代、軟式史上最速とされる150キロを記録した阪神・森木は、小6時に軟式で127キロをマークした。エンゼルス・大谷は小学校時代に所属した「水沢リトル」(硬式)で120キロ前後。ロッテ・佐々木朗は中1時に軟式で120キロ台だったという。

 ≪2世選手も奮闘≫プロ野球選手の2世たちも奮闘した。中日、巨人に在籍した井端弘和氏(U12日本代表監督)の長男・巧内野手(5年)はDeNAJrの「2番・遊撃」で3打数無安打。「明日は打ちたい」と雪辱を誓った。巨人の元木作戦兼内野守備コーチの次男・瑛介捕手(6年)は巨人Jrの「7番・DH」で2打数無安打だった。

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