広島・森下 1億円超え更改&結婚公表「家に帰れば、いつもご飯がある」新妻へより多くの感謝の白星を

[ 2022年12月17日 05:00 ]

契約更改を終えて記念撮影する森下(撮影・河合 洋介)
Photo By スポニチ

 広島・森下暢仁投手(25)は16日、広島市南区の球団事務所で契約交渉に臨み、3500万円増の推定年俸1億1000万円で更改した。年俸1億円を超えたのは、前田健太(現ツインズ)、田中広輔の5年目を更新する球団最速となった。さらに一般女性と今年結婚していたことも公表。決意新たに、右肘の手術明けとなるプロ4年目の来季も先発ローテーションを守り続ける覚悟を示した。

 誰よりも積み重ねてきた投球回数が、球団最速の年俸1億円突破につながった。「イニングなど先発として全体的に評価してもらいました」。プロ3年目の今季はリーグ最多の178回2/3を投じ、チームで唯一規定投球回に到達。プロ1年目から先発ローテーションを守り続けてきた貢献度が、球団に高く評価された。

 「お金に関して(こだわりは)あまりない。みんなから言われていたような感じ(の金額)でした」

 契約更改の日に合わせて、今年結婚していたことも公表した。お相手は明大時代の知人である1学年下の一般女性。婚姻届も提出しており、「個人として家族として、より一層頑張らないといけない」と表情を引き締めた。

 すでに同居中で、今オフも食事面などのサポートを受けている。「家に帰れば、いつもご飯がある。頑張ってもらっています」。新妻への感謝を示すためにも、来季はより多くの白星を求めていく。

 「今季はイニングを投げたけど、勝ち星は全然ついてこなかった。納得のいくシーズンではなかったです」

 今季は自己最多に並ぶ10勝を挙げながら、シーズン終盤のコンディションは万全ではなかった。最後は6戦未勝利で終えて、10月下旬には「右肘関節鏡視下骨棘(こっきょく)切除・右肘関節内滑膜切除」の手術を受けた。今回の交渉時間は約60分間に及び、選手会長の大瀬良を除けばチーム最長。その多くの時間をチームの調整方針についての質問や意見を伝えることに割いた。

 「ケガをせずに、今まで積み重ねてきたことを球団としても評価してもらっている。ただ、最後は結局ケガをしてしまった。充実感よりも、何をしておけば良かったのかな…という考えが出てくる」

 現在も右肘手術からのリハビリ中で、キャッチボールは山なりで投げられる程度。春季キャンプインではなく、開幕に間に合わせられるように調整していく。ただし、手術明けでも、追い求めるのは1年間先発ローテーションを守り続けることだ。「数字にこだわりすぎず、ローテを守っておけば(成績はついてくる)という気持ちです」。万全な体を維持できれば、より高みを目指せる自信がある。(河合 洋介)

続きを表示

2022年12月17日のニュース