阪神・大竹「やり返したいです」村神様に“一球リベンジ”宣言 19年交流戦で初球被弾の悔しさ晴らす

[ 2022年12月17日 05:15 ]

投球フォームを披露する大竹(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 阪神は16日、西宮市の球団事務所で9日に初開催された現役ドラフトでソフトバンクから獲得した大竹耕太郎投手(27)の入団会見を行った。背番号は「49」に決定。来季でプロ6年目となる左腕は、3年前に対戦し1球で被弾したヤクルト・村上へのリベンジを宣言した。

 「一度、交流戦で対戦して初球をホームラン打たれたので。やり返したいです」

 悔しさをにじませながら思い返したのは19年6月20日のヤクルト戦(神宮)だ。先発登板し、2回無死一塁で迎えた同郷・熊本の後輩でもある村上に初球の直球を仕留められ右翼へ2ランを被弾。その試合は5回4失点で白星を挙げ第2打席は三振に斬って意地を見せたが、当時高卒2年目の若き怪物のパワーを見せつけられた。

 あれから3年。「村神様」と呼ばれるまでになった男の躍進は言うまでもない。来季は同一リーグで対戦が増えることが予想され「左(打者)のインコースに投げるのが得意。ズバズバいきたい」と打ち取るイメージを早くも描いている。

 もう一つの発奮材料は“再訪”となった聖地。会見前に済々黌(熊本)3年春に出場したセンバツ以来という甲子園も目にし「背筋が伸びるというか。神聖な場所。一日でも早く投げられるように」と、プロ入り後は2軍戦も含めて登板機会のなかったマウンドで腕を振ることを目標に掲げた。

 すでに岡田阪神の予習もバッチリだ。「来年からは“アレ”に貢献するために覚悟を決めて頑張ります」。早大の先輩でもある指揮官の期待を裏切らないパフォーマンスを誓って決意を新たにした。(遠藤 礼)

 以下、大竹との一問一答。

 ――関西での生活に不安は。
 「不安はあります。ひとボケしないといけないとか、その辺の不安はあります」

 ――愛称は。
 「ホークスの時のニックネームはコウちゃんだった。コウちゃんでお願いします」

 ――気軽に話せる選手は。
 「(同じソフトバンク出身の)渡辺(雄)さんですかね。同期入団で年はちょっと離れてますけど、あんまり僕はそう思ってないというか(笑い)。良い意味で楽に何でも聞ける、優しい人です」

 ◇大竹 耕太郎(おおたけ・こうたろう)1995年(平7)6月29日生まれ、熊本県出身の27歳。済々黌では2年夏、3年春に甲子園出場。早大ではリーグ戦通算11勝。17年育成ドラフト4位でソフトバンク入り。18年7月30日に支配下登録され、8月1日西武戦で育成ドラフト出身選手として初めてプロ初登板初先発初勝利。通算35試合10勝9敗、防御率4.07。1メートル84、87キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

2022年12月17日のニュース