吉田正尚はイチロー以来、最高の「PURE HITTER」の評価 ピュアヒッターとは?

[ 2022年12月17日 08:46 ]

レッドソックスの入団会見で帽子をかぶる吉田正(球団提供)
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 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のレッドソックス担当ジェン・マカフリー記者が16日(日本時間17日)、同球団のガス・クアトルバウム・プロスカウト部長が過去2年間日本を複数回訪れ、吉田正尚(29)をイチロー以来の「BEST PURE HITTER」と評価していたと報じている。

 「PURE HITTER」は直訳すれば「純粋な打者」。具体的にはウエイド・ボッグズやロッド・カルーのような高打率は残すが、本塁打数は少ない打者に用いられる表現だ。バリー・ボンズやテッド・ウィリアムスのような打率、長打力を併せ持つ打者に対しては使わない。

 同スカウト部長は吉田を「(フィリーズで1番を打った)カイル・シュワバーのように、そのアプローチで打線そのものを変えてしまう存在になりうる」と評価。ハイム・ブルーム編成本部長は「吉田のスイング、選球眼は環境が変わっても同じだろう。リスクがあるかもしれないが、我々は良い面を見ている。今年の彼は試合の状況に応じて、パワーが必要とされる時はパワーを見せ、バットに当てることが必要な時はきちんと当てていた。いろんな局面で、プレッシャーもかかる中で、そういった能力を見せていた」と説明している。

 日本では7年間で通算133本塁打を放った吉田だが、米国で役割は確実に変わる。通算打率・327、出塁率・421が示す、打線に与える効果に期待が集まる。レッドソックスは決断前にズームで本人と面談をするチャンスがあったが、それを行うことなく、スカウトの言葉を信じ、5年総額9千万ドルの超高額オファーで合意に至っている。

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2022年12月17日のニュース