松坂大輔氏、Rソックス入団・正尚にエール グリーンモンスターの新番人になって

[ 2022年12月17日 05:25 ]

入団会見でユニホームを着る吉田正(球団提供)
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 かつてレッドソックスでプレーした松坂大輔氏(42=本紙評論家)が15日(日本時間16日)、古巣であるレ軍に入団した吉田に熱いエールを送った。07~12年に所属し、07年にはワールドチャンピオンに輝いた。フェンウェイ・パークの左翼後方に位置する名物の「グリーンモンスターの番人」になってほしいと活躍を願った。

 寒さ厳しいボストンの自宅に滞在中の松坂氏は、古巣の「後輩」となった吉田に「(今季27本塁打の)ディバースらの負担を減らす存在になってほしい。吉田選手がラインアップに入ることにより他の選手の状態も上がっていくような、相乗効果を期待したい」とレ軍打線の新たな起爆剤となることを願った。

 1番起用の案も出ているが、吉田の最大の持ち味は正確無比な打撃。ボストンの地元ファンは熱狂的かつ厳しいことで知られ、松坂氏もその前でプレーしてきた。吉田には「グリーンモンスターを生かした左翼方向への打撃でファンを喜ばせてほしい」。打球を豪快にフェンスにぶち当てるだけでなく、守備ではその前で堅実に守る。そんな過去の「番人」たちの姿と重ねた。

 「(左翼が約94・5メートルと狭い)フェンウェイ・パークで守備の負担は減ると思う。自分が一緒にやっていたマニー・ラミレスのような“グリーンモンスターの番人”になってほしい。マニーより吉田選手の方が機敏に動いてくれると思いますが(笑い)」。守備範囲は限られたが同球場のクッション処理は熟知し、無駄のない判断などが高く評価された同僚を引き合いに、守備でも期待した。

 「日本や国際大会にはいなかったような投手がゴロゴロいます。吉田選手の技術で米国の選手、メディアを驚かせてほしい。ダルビッシュ、千賀投手や大谷投手との対戦も楽しみですね」。つい先日には松坂氏がツイッターに「(ボストンは)寒いのでダウンジャケットは必須です」など書き込み、吉田がお礼するほほ笑ましい交流もあった。ボストンでの第二の野球人生を松坂氏も応援している。

 ≪5人の番人≫古くは「最後の4割打者」のテッド・ウィリアムズ。1960年の引退まで21年間、フェンウェイ・パークの左翼を守った。67年に3冠王に輝いたカール・ヤストレムスキーも左翼を守り、7度のゴールドグラブ賞に輝いた。70年代半ばからは本塁打王3度のジム・ライスで、3人とものちに殿堂入りし、背番号は全て永久欠番。その後は阪神にも在籍したお騒がせ助っ人のマイク・グリーンウェル、マニー・ラミレスらが高さ11.3メートルの巨壁の前に立ちはだかる「番人」として左翼を守った。

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2022年12月17日のニュース