米記者が大谷をトレードしないと表明したエンゼルスを「希望がない」と批判

[ 2022年11月10日 10:53 ]

エンゼルス・大谷翔平
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 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が9日(日本時間10日)「エンゼルスの希望のない選択肢」の見出しで大谷翔平をトレードしないと表明した球団を批判した。「何をやっているんだ?」という疑問符はついたままだという。

 ペリー・ミナシアンGMが「このオフはトレードしない」と明言したが、トレードデッドラインであろうがオフであろうが、野球ファンは球界の人のこの手の発言を「福音(神の教え)」のように受け取るべきではないとする。6月1日ナショナルズのマイク・リゾGMはフアン・ソトをトレードしないと明言したが8月2日にトレード成立。ゆえに今回のミナシアンの断言口調も、「いずれわかる」「さあどうかな」と受け取るのが妥当だとする。その根拠は状況は刻一刻と変わるものだからだ。

 球団を売却中のアーティ・モレノオーナーが買い手を特定した頃に、買い手が「(大谷をトレードした)悪者にはなりたくない。(地元ファンに)マイナスの評判を持たれたくない」と言い出すかもしれない。もちろん大谷がいる方が球団の価値は高くなるが、問題は「勝ちたい、自分にはそれが一番大きい」と言っている選手が、これからも長くチームに残るのかどうかだ。私(ローゼンタール記者)は6月こう報じた。春のキャンプの時点で非公式に延長の話になり、球団はマックス・シャーザーの球界最高年俸(4330万ドル)以上を払う必要があると理解していると伝えたと。あれからさらに話し合いはあったはずだが、明らかに前に進んでいない。エンゼルスは昨夏のトレードデッドラインで大きな見返りが得られたのに踏み出さなかった。今トレードしてもその時より見返りは少ないが、23年のシーズン中だとさらに減っている。しかしモレノが考えを変える見込みは薄いようだ。23年シーズン、大谷とともに開幕を迎えるなら、エンゼルスの選択肢は3つになる。市場価値より高い金額で残留を説得する。トレードデッドライン前に少ない見返りでトレードする。シーズン最後まで引き留め、大谷はFAで去り、エンゼルスは一つのドラフト指名権をもらう、の3つだ。

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2022年11月10日のニュース