村神様が絶賛した「秘密兵器」が快投 上武大の最速145キロ左腕・山田俊介が「矢沢対策」から復活

[ 2022年11月10日 18:14 ]

関東地区大学野球選手権 決勝   上武大10―0国際武道大 ( 2022年11月10日    横浜 )

優勝に大きく貢献した山田(撮影・柳内 遼平)
Photo By スポニチ

 上位2校が明治神宮大会(18日開幕、神宮)に出場する関東地区大学野球選手権の決勝が10日、行われ、上武大が国際武道大を10―0で下し、14年以来8年ぶり5度目の優勝を飾った。最速145キロ左腕・山田俊介投手(1年)は先発で3回無安打無失点。九州学院の先輩でもあるヤクルト・村上の本拠地でもある神宮で活躍を誓った。

 「村神様」が絶賛する秘密兵器がベールを脱いだ。人生初の横浜スタジアムで先発した1年生・山田は「緊張してどうなってしまうのかと思った」と心臓を高鳴らせたが、最速で142キロの直球とスライダーで圧倒。3四球も3回を無安打無失点で3奪三振と好投し「自分の球が投げられた」と胸を張った。
 
 今大会初登板で復活を果たした。6月の全日本大学野球選手権では日本一を懸けた亜大との決勝に救援登板するも1回を2安打2失点。自信と信用をなくした男は今秋のリーグ戦登板がゼロに。今大会前は初戦の相手となる日体大の左腕・矢沢宏太投手(日本ハム1位)対策として打撃投手に。最速145キロ左腕は速球で空振りを量産。谷口英規監督の目に留まり登録変更でベンチに滑り込んだ。
 
 昨年12月にはヤクルト・村上が自主トレで母校の九州学院を訪れ、当時3年だった山田は「良い球を投げるね」と声をかけられた。高校時代を通じて初の明治神宮大会に向け「村上さんの念が入っていると思う。その念を受け取ってやっていきたい」と先輩の本拠地で躍動を誓った。(柳内 遼平)

 ◇山田 俊介(やまだ・しゅんすけ)2003年(平15)10月19日生まれ、熊本県八代市出身の19歳。千丁小4年から千丁小野球クラブで野球を始め、千丁中では軟式野球部に所属。九州学院(熊本)では1年夏からベンチ入り。甲子園出場はなし。上武大では1年春からベンチ入り。憧れの選手はソフトバンク・和田。1メートル84、84キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

2022年11月10日のニュース