独占手記 石橋貴明「直立不動で、涙して歌いました」 母校・帝京 15年ぶり甲子園に響いた校歌

[ 2026年3月20日 05:30 ]

母校が勝利し、独占観戦記を寄せた石橋貴明

 第98回選抜高校野球大会は19日に開幕し、第1試合で15年ぶりに甲子園に帰ってきた古豪・帝京(東京)が、全国夏春連覇を目指す沖縄尚学(沖縄)に4―3で勝利した。久々の校歌斉唱に卒業生らも胸を熱くした。同校出身のお笑いコンビとんねるずの石橋貴明(64)もその一人。デビュー当時から、帝京野球部出身であることを大切にしてきた。昨年4月から食道と咽頭のがんの治療、療養で活動休止中だが、母校復活の節目に、独占観戦記をスポニチ本紙に寄せた。(構成・瀬津 真也)

 野球の神様が最後まで迷っていたのかな。1点差で9回表2死満塁。やはり野球は27個のアウトを取るまで安心できませんね。15年ぶりの甲子園での校歌斉唱には、前日18日のWBC優勝ベネズエラ代表のように直立不動で、涙して歌いました。

 選手たちが一塁側アルプス席へ走っていく姿には、48年前の第50回大会。僕らが2年生春に甲子園初出場した日を思い出しました。僕は同じ一塁側で応援したけど、0―3で小倉にあっさり敗退。甲子園で一つ勝つのは本当に大変です。

 プロ注目の沖縄尚学のエース末吉君の球は一級品でした。なかなか点が取れなくて「攻略は難しい」と見ていました。それが8回裏に蔦原君の逆転打。選抜出場を決めた昨秋の都大会でも終盤に逆転していたし、粘り強かったです。

 逆に、9回表は怖かった。過去に春夏で計3回優勝しているけど、その何倍も負けています。悪い想像が一気に膨らんで、心臓がバクバク。血圧が上がってお医者さんに怒られちゃうよ(苦笑い)。

 でも、勝ち切ったことで自信が付いたはず。次の中京大中京との古豪対決も楽しみです。この15年間は、甲子園ってこんなにも遠いんだと痛感する日々でした。それでも捕手鈴木君のお父さんは、92年春の甲子園優勝時の帝京ナイン。常勝校でなくなっても、その息子さんが帝京を選んでくれた。エース仁礼君と共に愛知から来てくれた。いちOBとして、その心意気がうれしいし、帝京の歴史や魅力が、まだ息づいていたのもうれしいです。

 毎年、開催する「帝京会」でも、昨年末は「お祝いを送ろう」と、みんなで部員全員分の「帝京魂」の文字入りパーカを送りました。

 高校野球は、遊びたい盛りの約2年半に野球に全てを懸ける、凄く凄く濃い時間。これは絶対に後の自分の礎になります。サポートしてくれるご家族や周囲への感謝を胸に、一つ一つの瞬間を大切にプレーしてほしいです。頑張れ帝京魂!

 ◆帝京会 テレビ朝日系バラエティー番組「とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」のコーナー「リアル野球BAN」で結成するチーム帝京の面々が集う食事会。昨年末は、元日本ハム杉谷拳士氏、元阪神原口文仁氏、DeNA山崎康晃、巨人松本剛、ヤクルト清水昇が集った。

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