【広島・佐々岡監督 新春インタビュー3】勝ちパターンで投げる投手は体や心の強さもないと務まらない

[ 2022年1月4日 05:30 ]

インタビューに応じる佐々岡真司監督(撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 ――投手陣の最大の課題は7、8回のセットアッパー。就任後2年間は固定できていませんが、抑えの栗林にどうつなぎますか?

 佐々岡監督 20年に抜てきした塹江、ケムナに昨季は安定感がなく、最終的には島内、森浦になった。3連覇の時には今村、ジャクソン、優勝したヤクルトには清水と、強いチームには強固なセットアッパーがいる。栗林までが長いイニングになっているので、そこの安定感を求めないといけない。

 ――3年目に巻き返す上で、そこが一番のカギになるのでは?
 佐々岡監督 この2年間、勝ちパターンの7、8回が固定できなかった。球の速さを求めるのはあるけど、体や心の強さもないと務まらない。ストッパーと同じで、リードする展開なら投げないといけない。候補はたくさんいる。新人も加わってくると思うし、そこも4番と同じで、キャンプ、オープン戦の課題になる。

 ――延長12回制が復活すると、継投、采配が重要になります。
 佐々岡監督 そう思う。その意味でも、連投しても力が落ちない投手が3~4人はほしい。もちろん、先発投手が1イニングでも長く投げるのが基本ではあるけど。

 ――即戦力を期待する新人が何人かいます。
 佐々岡監督 4人が出場した昨年末の都市対抗野球を何度か見ることができた。(ドラフト2位)森はいい真っすぐに、いい変化球を投げていた。(同5位)松本は強心臓。ピンチで三振が取れる球の質、真っすぐの回転数は素晴らしい。面白いと思う。

 ――最終判断は春でしょうが、(同1位)黒原と森は先発、松本は中継ぎ、セットアッパー候補ですか?
 佐々岡監督 松本はそうなると思う。黒原はドラフトの指名あいさつに出向いた時、自らリリーフタイプと言ってきた。もちろん、先発もできるので、キャンプ、オープン戦を見ながら。

 ――3位の中村健、6位の末包はポスト鈴木誠の候補。
 佐々岡監督 誠也の移籍が濃厚で、右の大砲候補が2人獲れた。末包は都市対抗でも1本打った。2人には遠くへ飛ばす力があるので楽しみ。

 ――エースの大瀬良にはチームリーダーの期待もかかります。
 佐々岡監督 選手会長に就任したからには投手陣だけでなく、チーム全体を考えて対応しないといけない。難しいことだけど、周りが見える選手なので、しっかりコミュニケーションを取っていきたい。(終わり)

続きを表示

2022年1月4日のニュース