ヤクルト・小川 V2へ「2桁勝利&2桁犠打」目標「死に物狂いでバントをしていきたい」

[ 2022年1月4日 05:30 ]

ノックを受ける小川。後列左から萩原、田中、杉山、望月、保科 (撮影・森沢裕)
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 ヤクルト・小川泰弘投手(31)が3日、八王子市内の母校・創価大グラウンドで自主トレを公開。昨季チームトップタイの9勝を挙げた右腕は22年の目標に「2桁勝利&2桁犠打」を掲げた。自身のシーズン最多は15年の7犠打で、昨季は3犠打。新選手会長が打席での小技も磨いて、チームを球団初の2年連続日本一へ導く。

 澄み渡った青空のように、今季への視界は良好だ。目指すは「送れる投手」。母校のグラウンドで同僚の杉山やソフトバンク・石川らと汗を流した小川は「死に物狂いでバントをしていきたい。今年はぶつかりにいきます」と恐怖心を捨てて犠打に臨む考えを語った。

 プロ9年目の昨季は7月に新型コロナウイルスに感染した影響もあって規定投球回には届かなかったが、チームトップタイの9勝を挙げるなど20年ぶりの日本一に貢献。ただ犠打数はわずか3だった。恐怖心から一発で決められない場面も多く、昨年12月の契約更改交渉の席では球団から技術向上を求められたほど。投手が打席に立つセ・リーグでは犠打が勝敗を左右することもあり、技術が上がればバント要員で代打を送られることもない。

 昨季も投手の犠打数上位は広島・森下、中日・柳がトップタイの10を記録するなど各球団のエース級が並ぶ。15年の7が自身最多の小川は「2桁を目指すか?」との問いに「必須ですよね」と即答。「バントが決まると流れも良くなるし自分も助かる。(春季)キャンプで基本からやっていきたい」と見据える。2桁達成なら、すでに目標に掲げている2桁勝利にもつながる。

 色紙には今年の漢字一文字を2年連続で「勝」としたためた。今季から選手会長に就任したことについても「今まで知らなかったことを知るいい機会。違った視点も出てくると思う」と前向きに捉える。リーグ連覇、そして2年連続の日本一へ。チーム全体に視線を送り、塁上の走者はしっかりと送る。(青森 正宣)

 ≪奥川&高橋に負けん!今年も開幕投手意欲≫小川は2年連続6度目の開幕投手について「やるからには目指したい。そこを目指して自分としっかり向き合ってやっていければ」と改めて意欲を示した。昨年は早い段階で小川に内定していたが、高津監督は阪神との開幕戦(3月25日、京セラドーム)の先発について「いつ、誰に伝えるか、何も決まっていない」と白紙を強調。成長著しい奥川や高橋も名乗りを上げ、ベテランの石川も候補。キャンプ、オープン戦では激しいアピール合戦が繰り広げられそうだ。

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