阪神・近本 ゴールデングラブは赤星流で獲得「全方向の打球を想定して守っていました」

[ 2022年1月4日 05:30 ]

赤星氏-阪神・近本の新春対談(下)

対談をする赤星氏(左)と阪神・近本
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 赤星 近本→中野の1、2番は機能した。他チームに聞いたら、めっちゃイヤらしいよ。打順が分かれてくれた方が相手チームは楽みたい。

 近本 そうなんですかねえ。野球のことはあまりわかんないんで(笑い)。

 赤星 野球わかんないわけないでしょ?(笑い)。追い求めているものも高いし…。でも、若い選手に聞かれるでしょ?

 近本 聞かれますけど、一人一人の筋肉の付き方は違いますし、筋肉の付く部位も違うので、力が出る形も違う。僕がやりやすいようにやってること、例えばティー打撃とかが必ず合うというわけではない。その選手のいいパフォーマンスが出るやり方を知っているわけではないので、要はハマるかどうかわからないので教えることが難しい。

 赤星 去年はゴールデングラブ賞を獲ったね。獲りたいって言ってた。

 近本 ホントに、すっごい、うれしいんですよ。でも今年の得票数が多くて、誠也(広島・鈴木誠也)と近かったのがうれしかったです。

 赤星 昨年は誠也と近本を入れて、3人目をどうするかだったんじゃないかな。うまくなった。

 近本 1、2年目は、この辺(ジェスチャーで左右サイド)は捕ってたんですが、こっち(前後)は捕れなかったんで…。前がちょっと弱かったんで…。それが去年、克服できたかというと、できていないと思っています。

 赤星 いや、1、2年目より、普通に捕れているのを何度もみた。フェンス際の打球とか。

 近本 フェンス際は1年目は全然捕れなかったんです。ライト、レフトが視界に入るので、ボールだけに集中できなくなって、距離感がとれなかったんです。練習しました。

 赤星 前の打球もよくなってるよね。昨年までは1歩目の反応が遅かった

 近本 赤星さんが以前、全部の打球を想定していたとおっしゃっていたじゃないですか。(グラブを出すジェスチャーをしながら)こっちだったらこう、そっちだったら風が吹いているからこう、前だったらこうグラブを出そうとかスライディングした方がいいのかとか…全方向をイメージして。それを僕、今年ずっとやってたんですよ。守備位置で実際に捕るフリをしてたんですよ。

 赤星 自分に投票権があっても、今年は近本に1票入れていたよ(笑い)。

 近本 ホントですか、それは、メチャクチャうれしいですよ。

 赤星 ベストナインも獲った!

 近本 はい。でも、あくまで僕の感覚なのですが、ゴールデングラブ賞の方がうれしいというか、大きい、選手としての価値が高いイメージなんです。

 赤星 でも、それらのタイトルもずっと獲り続けていってほしいし、できると思う。阪神をまだまだ引っ張っていってほしい。

 近本 はい、頑張ります。(おわり)

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2022年1月4日のニュース