【広島・佐々岡監督 新春インタビュー2】誠也の後釜はマクブルーム、龍馬、坂倉、林が候補「理想は固定」

[ 2022年1月4日 05:30 ]

広島・西川

 ――昨季の田中広から小園への切り替えは、開幕から23試合目でした。実績組の見極めは難しいですか?

 佐々岡監督 決断は簡単じゃなかった。緒方監督の時にも、連続試合出場を続けてきた広輔の不調で、外す、外さないの話がミーティングで出たことがあったけど、今回も打撃不振の広輔を控えとして1軍に残すのが彼のためなのか、チームのためなのか、処遇をいろいろ考えた。コーチと意見が分かれることもあった。

 ――小園はキャンプ、オープン戦が2軍。林は新型コロナの代替選手で昇格しました。三遊間のレギュラーとはまだ言えませんが、今季は彼らをどう生かしていきますか?
 佐々岡監督 僕の中でレギュラーはキク(菊池涼)だけ。小園は遊撃手として一本立ちしてくれないと困るけど、2年、3年続けてこそレギュラーだからね。そういう意味で来季が大事になる。林もそう。

 ――林には飛距離がある。そんな人材は数少なく、ある程度は我慢しながら起用して成長を促すことも必要だと考えますが、そこは成績次第ですか?
 佐々岡監督 2桁本塁打を打ったのは自信にしていいと思う。ただ後半戦は相手も研究し、ボール球になる変化球の空振りが増えた。今季は三塁のレギュラーとしてやっていけるか試金石になる。新外国人(マクブルーム)との兼ね合いで、(争いに)坂倉が入ってくるかもしれない。僕自身、結果が問われている。バランスを考えて決めたい。

 ――主砲の鈴木誠がメジャーに挑戦する。4番は?
 佐々岡監督 誠也の代わりはなかなかいないけど、理想は固定。候補を挙げるとしたら新外国人のマクブルームに西川、坂倉、林あたり。新人を含めると候補がたくさんいて、逆にキャンプ、オープン戦を楽しみにしたいと思う。

 ――昨季は1軍に捕手が最多で5人。会沢は侍ジャパンで評価が高いが、カープではどうか。
 佐々岡監督 会沢は投手だけでなく、野手にも厳しいことが言える。昨季は故障で長期離脱したけど、基本は会沢中心。まとめ役としての力も必要なので、僕としては彼がしっかりホームを守ってほしいという気持ち。ただ、坂倉の打撃を考えると…ね。捕手としてどれだけ守れるかだけど、一塁に加えて三塁の練習も始めさせた。控えに置くのはもったいないので。

※新春インタビュー3に続く。

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2022年1月4日のニュース