藤本監督は楽しく野球ができるように気を使ってくれる熱い監督 ソフトバンク・柳田新春インタビュー(2)

[ 2022年1月1日 08:00 ]

今季からキャプテンに就任する柳田はチームを引っ張ると意気込む(撮影・岡田 丈靖)
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 (1)から続く。

 ――藤本新監督が2軍打撃コーチとして指導者の道を歩み始めた11年に入団した。当時の忘れられない思い出は?
 「“当てにいくな、思いきり振れ”と言われ続けました。ひたすら練習に付き合ってもらっていたのだけは今も覚えています。試合が終わってから、永遠に“藤本投手”の球と対戦をして、打撃練習をさせてもらっていました」

 ――藤本監督はどんな人?
 「熱い方ですし、面白い。凄く気を使っていただいていたんだなと思いますね、当時から。“ペーペー”の若い自分にも、楽し
く野球ができるように気を使ってくれていたんだと思います」

 ――昨夏には侍ジャパンの一員として東京五輪で金メダル獲得に貢献した。久々の国際舞台で感じたものは?
 「ほっとしたのが一番だったんですが、周囲の方とかが金メダルを獲って凄く喜んでくれて、とんでもないことをしたんだなと。皆さんの反応で凄いことなんだなと。一流選手たちと同じ方向を向いて熱くなれた。なかなかできないことでした。素晴らしい経験ができた。一生忘れることがない経験ができて本当に良かった」

 ――侍ジャパンは稲葉監督から昨季まで日本ハムを率いた栗山監督に代わった。来年23年にはWBCが開催予定で、侍ジャパンに欠かせない大砲だと思うが再招集への思いは。
 「もう、無理でしょ。おっさんですよ(笑い)。キャプテンでいっぱい、いっぱいです。本当にキャプテンでいっぱい、いっぱいです」

 ――栗山監督となれば教え子であるエンゼルス・大谷を招集する可能性もある。メジャーでの二刀流の活躍をどう見ていた?
 「毎日テレビのニュースで見ていた。日本人打者があれだけ打つのが、何か信じられない。とんでもない打者にさらに成長しているんだなと。どんだけ練習しているんだろうなと思っています。ほんまに考えられないですよね」

 ――さて、新春らしく柳田選手にとっての今年の漢字一文字と昨年の漢字一文字を教えてください。
 「去年は“金”でしょう。金メダルの金。22年は何やろ。“初”ですね。初めてキャプテンをしますし、初心を忘れずに取り組んでいきたいなという気持ちからですね」

 ――昨季限りで長谷川、高谷両コーチが現役に別れを告げた。今年は34歳になるシーズン。どの部分の変革が大事になるのか。
 「やっぱり若返りというのは凄く感じています。年上の方や先輩も少なくなってきて寂しい気持ちもあるんですが、チームが変わっていっているんだなと思う。変わっていく中で優勝をして、僕も去っていきたいですね(笑い)」

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2022年1月1日のニュース