阪神・佐藤輝「寅年なんで、虎が暴れるように。僕も虎になる」日本一へ「4番・三塁」「本塁打王」で貢献

[ 2022年1月1日 05:30 ]

羽織はかま姿で、バットを手にポーズを決める佐藤輝

 阪神・佐藤輝明内野手(22)が、寅(とら)年の22年に悲願の優勝をもたらすべく、大暴れを誓った。2年目の戦いに臨む大器はホームラン量産はもちろん、「4番・三塁」を勝ち取っての貢献を目指す。23年の開催を目指すワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での侍ジャパン入り、そして大谷との共演にも意欲を示した。

 新年にふさわしい決意表明だった。目前で優勝を逃した昨季の雪辱を果たすべく、佐藤輝は威勢良く22年の大暴れを宣言した。

 「虎の年にしたいですね。寅年なんで、虎が暴れるように。僕も虎になって頑張りたいと思います」

 球史に数多くの記録を刻んだ1年を終え、今季はシーズン通しての活躍を誓う。「2年目苦しんだ選手もいれば、2年目も活躍している選手もいる」と、2年目のジンクスは一蹴。昨年12月の契約更改では30本塁打を目標に掲げたが「30本とか言ってますけど、もっとそれ以上打つつもりで頑張っていく」と、球団では86年バース以来の本塁打王を目指す構えだ。

 昨季は5月2日広島戦でプロ野球史上初となる4番初出場試合での満塁弾を放つなど、大山が故障離脱した前半戦11試合で4番として出場した。その間、打率・286、2本塁打、12打点は上々の成績。重責を終えた直後には「いずれは4番を任せてもらえるようなバッターになりたい」とふさわしい選手になる決意を示していた。

 矢野監督は昨季終了後に“近本以外はレギュラー白紙”と構想の一端を明かしており、主砲の座に就く好機は目の前にある。「そこは監督の決めること。結果で示すしかないと思う。頑張ります」。17年ぶりのリーグ制覇、37年ぶりの日本一には「4番・三塁」として貢献するのが最大の目標と言っていい。

 優勝に直結する活躍を見せた上で狙うのが、侍ジャパン入りだ。激闘の末に金メダルを獲得した東京五輪での稲葉ジャパンの戦いぶりに、代表への思いはさらに強くなった。「野球人としてすごくうれしかったのが感想ですね。そういう代表に当たり前にいるような選手になりたいなと」。鈴木誠(広島)、村上(ヤクルト)ら侍戦士の姿は、球宴中に交流させてもらったこともあり、大きな刺激となった。「やっぱりすごいなって同じ舞台で戦って思いましたし、見習っていかないと。そういう選手にならないといけない」。自らも球界を代表する一流選手となるべく、力を込めた。

 23年の開催を目指すWBC。侍ジャパンに選出となれば、自らも参考にしている大谷(エンゼルス)との共闘も実現する可能性がある。「二刀流はできないんで(笑い)。でも、世界にインパクトを与えられるような選手になりたいですけどね」と不敵に笑った。チームの勝利に全身全霊をささげたその先に、夢の実現が待つ。(阪井 日向)

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2022年1月1日のニュース