巨人・原監督 目指せ信長!天下獲りへ鬼になる スローガンも「不屈」に一新

[ 2022年1月1日 05:30 ]

巨人・原監督
Photo By スポニチ

 天下統一という壮大な野望に突き進んだ戦国武将・織田信長を表す言葉が「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」。2年ぶりV奪回を狙う年が明け、巨人・原監督が厳しさを打ち出す方針を示した。

 「徳川家康公、豊臣秀吉公、織田信長公で言ったらやはり目指すは信長公。勝負では時に厳しく、鬼になることが必要」。還暦で迎えた19年からの第3次政権では心境を家康の「鳴くまで待とうホトトギス」に例えていた。同年からリーグ2連覇も昨季は借金1の3位。方針を転換する。

 狙いは育成強化だ。今季から新たに3年契約。勝利と同時に次代の基盤づくりが役目だ。坂本は34歳シーズンで丸、菅野も33歳となる。若手台頭のため43歳で就任した第1次政権で発揮した信長のような厳しさを見せる。

 今年のスローガンは「不屈~GIANTS EVOLUTION~」と掲げた。3年連続の「和と動」を一新。EVOLUTIONは「進化」の意味だ。「経験や悔しさをバネにして成長していくのが真のプロフェッショナル。困難に負けない不屈の心を一人一人が胸に持ち戦っていく。不屈の心でペナントを奪回し、日本一を目指す」と思いを込めた。

 「三国志」ならば曹操が理想という。残酷非道な支配者といわれた一方、卓越した兵法で才能を発揮した武将。原監督は「曹操のような気持ちを持って戦う。時には嫌なこともやらないといけない。それが厳しさであり優しさ」と言う。巨人の指揮官として歴代単独最長となる通算16年目に入る。不屈の旗を掲げ、天下獲りに進む。(神田 佑)

 《過去には上杉謙信や直江兼続》原監督は折に触れて戦国武将を例えに用いる。指揮官として世界一連覇に導いた09年WBCでは上杉謙信。相手が休む間もない波状攻撃を可能とする「車懸かりの陣」をヒントとし「1~3番は出塁率が高い選手、4~6番はチャンスに強い選手、7~9番はバランスのある選手」と「3部隊」を構成する意向を語った。08年にはミーティングで「利」を優先させる戦国時代に民衆や郷土への愛を貫いた直江兼続の人物像を紹介し、チームへの献身性を求めた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年1月1日のニュース