中日・立浪新監督の船出 1年目のテーマは「挑戦」 強竜復活へ“3年計画”でチームつくり上げる

[ 2022年1月1日 05:30 ]

新年を迎え、意気込みを見せる中日・立浪監督(撮影・椎名 航)
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 ファンが待ち望んだ立浪ドラゴンズが、いよいよ船出する。中日・立浪和義新監督(52)が思い描くのは1年目で「土台」をつくり、2年目で「形」にして、3年目で「結果」を出す3年計画でのチームづくり。1年目は投打とも積極的に若手にチャンスを与えてチームの底上げをはかり、戦う集団の基礎をつくり上げる。

 「土台づくり」の1年目だからこそ、将来への投資は惜しまない。立浪監督はレギュラーを狙えると判断した若手は積極的かつ、我慢強く起用していくつもりだ。

 「形がある程度できていれば我慢強く使う。使えばレギュラーを獲れると思う選手は、開幕から2回りとか3回りとか気にせず、使っていきたい」

 攻撃面で期待されるのは3年目の大砲候補・石川昂だ。この2年間はケガに泣かされてきたが、秋季キャンプで中村紀コーチらの指導を受け、開花のきっかけをつかんだ。

 練習での飛距離は群を抜いており、立浪監督も「30本以上打てる可能性を最も秘めている。そんなに振っている感がなくても飛ぶ。ボールを運ぶイメージでは清原(和博)さんみたいなタイプ」と才能を認める。今季は二塁に挑戦しており、阿部、岡林、高松らライバルひしめく激戦区の中でも強烈なインパクトを残している。

 8回の男・又吉がソフトバンクにFA移籍し、人的補償で岩崎を獲得。課題となっている救援陣も若手を抜てきする可能性がある。

 「左の近藤、右の森はすごくボール動いていて面白い。橋本も球に力があり、変化球も良い。7、8回は欲を言えば、A班とB班ができれば面白い」

 2022年、1年目のテーマには「挑戦」を掲げた。立浪野球の根底にあるのは、基本に忠実で柔軟に対応できる野球。1987年の甲子園大会で春夏連覇を達成したPL学園時代に培ったものだ。

 「時代が変われど変わらないところはある。基本に忠実にやっていかないとチームは強くならない。信念を持ちつつ臨機応変にやりたい」

 若手、中堅、ベテランの競争でチームを活性化させ、新しいドラゴンズをつくり上げていく。(中澤 智晴)

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