日本ハム・伊藤大海の青写真 ダル&大谷先輩もライバル「負けじと食らいつく」

[ 2022年1月1日 09:20 ]

大刀を手にポーズを決める日本ハム・伊藤
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 日本ハム・伊藤大海投手(24)が本紙の新春単独インタビューに応じた。プロ1年目の昨季はパ・リーグの新人で唯一の2桁となる10勝を挙げ、東京五輪では侍ジャパンの一員として金メダル獲得に貢献。球団OBのパドレス・ダルビッシュ有投手(35)のバックアップにも感謝した。今後は昨季まで日本ハム監督を務めた栗山英樹氏(60)が監督に就いた侍ジャパン入りを目標に掲げた。(聞き手・東尾 洋樹)

 ――激動の1年目を振り返って。
 「右も左も分からず、突き進むしかなかった。その中でケガなく1年間終われたのは、栗山監督、コーチ、トレーナーさんの配慮があったから。そこは凄く感謝している」

 ――1年間決められた登板予定を守った。
 「絶対に2軍に行きたくなかったので、多少しんどくても投げていた。監督から“まず1年間投げるのが大前提だからな”と言われていたので、達成できたことはうれしい」

 ――最初に疲れがきたのはいつ頃か。
 「交流戦前に球が行かなくなった。2段モーションに変えたのは疲れ切って何もできなかったから。うまくハマってくれた。今まで10の力で投げていたのが7くらいの力で同じくらいの球を投げられるようになった」

 ――2段モーションにした5月28日の中日戦から6連勝。五輪にも追加招集された。
 「いろんなタイミングが良かった。転機にもなった。1年目でああいう経験ができるのはなかなかないこと」

 ――五輪では3試合に登板して無失点。稲葉監督(現日本ハムGM)は気持ちの強さを評価していた。
 「取りえがそこしかないので、気持ちで負けたら打たれてしまう。本当に一球一球が流れを左右する展開だった。いいパフォーマンスができて良かった」

 ――WBCは23年の開催を目指している。
 「もちろん(侍ジャパンに)選ばれ続けたい気持ちはある。しっかりアピールをしていかないといけない」

 ――栗山監督だからじゃなく、実力で選ばれたいと話していた。
 「自分のやるべきことをやって結果を出し続けることを求められると思う。そういう過程の中で侍ジャパンに選ばれればうれしい」

 ――WBCは大リーグ組のダルビッシュ、大谷(現エンゼルス)らも候補でライバルになる可能性もある。
 「負けじと食らいつけるようにやるしかない。そこを目指さない理由はない」

 ――一緒にプレーすれば勉強にもなる。
 「緊張してちゃんと話せるか分からないですけど(笑い)」

 ――昨季、ダルビッシュからアドバイスがあった。
 「技術より、トレーニングのスパンやダルビッシュさんが取り入れているトレンドを共有してもらっている」

 ――勉強になるか。
 「メニューや、やる意図を聞けて凄く面白い。ダルビッシュさんは凄くシンプル。複雑なことは考えず、いろいろ試されている。だからこそシンプルにたどり着くんだろうなと。人それぞれ合う、合わないはあるけど、あそこまでの考えを持っているので、基本的には何がどうなのかと凄く気になる」

 ――今季は札幌ドーム最終年。道産子が頑張ればファンも喜ぶ。
 「北海道でプレーできることは凄くうれしいこと。ファンの方も“道産子だし応援するか”という気持ちになってくれればうれしい」

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