国学院大・川岸学生コーチ 指導者で日本一を!母校・星稜のコーチに就任

[ 2021年12月26日 05:30 ]

国学院大の川岸学生コーチ
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 国学院大の川岸正興(まさき)学生コーチは、献身的なサポートで今年のリーグ戦春秋連覇に貢献。卒業後は母校・星稜(石川)のコーチに就任する。選手として甲子園を経験した男が、指導者として聖地へのカムバックを目指す。

 就職活動がスタートした今年の初夏。スーツに身を包み靴底をすり減らしていた川岸の電話が鳴った。母校の星稜・林和成監督から届いたコーチ就任のオファーだった。「人生に1回しかないかもしれないチャンス」と決断に迷いはなかった。

 星稜では2年夏に甲子園出場を果たした強肩捕手。2学年後輩の奥川(現ヤクルト)が野球に打ち込む姿からは「壁にぶつかった時に前を向ける強さが大事」と成長する選手の鍵を学んだ。3年時は主将を務め「人の支えを感じた。次の世代に返したい」と将来的に指導者の道に進むことを決意した。

 国学院大では3年秋に学生コーチへ転身。今年のリーグ戦で春秋連覇に導き、人間教育と勝利を両立した鳥山泰孝監督の手腕を目に焼き付けた。チーム目標の「自立・団結・徹底」を「高校生に置き換えた時にどうなるかを探っていきたい」と指導の指針にする。

 「まだ日本一になったことがないので、指導者で達成したい」と22歳の若武者。オリックスから3位指名された横浜高出身の福永奨主将(4年)からは「星稜を強くして甲子園で横浜を倒せ」と激励を受けた。選手、学生コーチとして得た経験を胸に、新米コーチが甲子園を目指す。(柳内 遼平)

 ◇川岸 正興(かわぎし・まさき)1999年(平11)4月29日生まれ、石川県出身の22歳。小1から野球を始め、額中では軟式野球部に所属。星稜では1年春からベンチ入りし2年夏に甲子園出場。国学院大では3年秋にベンチ入り。座右の銘は「苦しまずして栄光なし」。1メートル68、74キロ。右投げ右打ち。

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2021年12月26日のニュース