楽天・西川 年俸約1/3から出直し「また野球ができることに非常に喜びを感じている」

[ 2021年12月26日 05:30 ]

オンラインで入団会見に臨んだ楽天・西川
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 日本ハムから自由契約となり22日に入団が発表された楽天・西川遥輝外野手(29)が25日、オンラインで入団会見を行った。今季2億4000万円から大幅減となる年俸8500万円、背番号6での再出発。来季、キャリアハイの成績と、石井一久GM兼監督(48)の胴上げを目標に掲げた。

 日本ハムに自由契約となることを通告されてから、39日がたっていた。クリスマスにオンラインで行われた入団会見。今季も含め4度の盗塁王に輝いた球界屈指のスピードスター・西川が、偽らざる胸中を吐露した。

 「また野球ができることに非常に喜びを感じている。不安だった。もしかしたら野球ができないんじゃないかと、ネガティブな考えになっていた。本当にホッとしました」

 いち早く交渉が始まった巨人とは条件面で折り合わず。今季の日本ハムでの年俸は2億4000万円だったが、楽天とは約3分の1の年俸8500万円で合意した。29歳の若さで海外FA権を保有する主力選手としては異例の大幅減俸。だが、厳しい現実を受け止めた上で、新天地での巻き返しを誓う。

 「自分を見つめ直し、全ての部門でキャリアハイを目指す。石井監督から出塁率と盗塁を期待していると言われた。そこは絶対条件として、打つ方や守備でも貢献できれば」

 楽天にとって西川は、足りないピースを埋めることができる貴重な戦力だ。チームの盗塁数は4年連続でリーグワースト。機動力はチームの大きな課題で、石井監督は「塁に出ることに特化した素晴らしい選手。次の塁を狙う素晴らしい才能を持っている。今まで通り一流選手のプレーをしてくれれば」と大きな期待を寄せる。

 背番号は、来季からDeNAに移籍する藤田が背負っていた「6」に決まった。藤田には「6番をつけさせていただきます。光栄です」と伝えた。石井監督の「これが運命なんだ」という一言が移籍の決め手になった。その言葉を信じ、東北の地から出直す。(重光 晋太郎)

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2021年12月26日のニュース