阪神ドラフト5位指名・岡留 プロ入りの夢をかなえた充実感を力に東都リーグ戦初の完投勝利

[ 2021年10月15日 05:30 ]

東都大学野球2回戦   亜大7ー2中大 ( 2021年10月14日    神宮 )

<中大・亜大>9回2失点で完投勝利を決めた亜大・岡留
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 阪神にドラフト5位指名を受けた亜大の最速150キロ右腕・岡留英貴投手(21)は14日、東都リーグの中大戦に先発。指名後初登板を7安打2失点にまとめ、リーグ戦初の完投勝利を挙げた。

 「テンポを変えたり、クイック、緩急を使えた。粘って最後まで投げ切れて良かった」

 プロ入りの夢をかなえた充実感が力になる。初回先頭から2連続三振を奪い、西武から3位指名を受けた古賀と対決。「外に投げ切ると捕手と話していた」と146キロの外角直球で見逃し三振に斬って勢いに乗った。

 体をくの字に折り曲げる変則サイド右腕。最速147キロの直球に加えスライダーとツーシームで横の変化をつけ8三振を奪った。149球の熱投を見せたエースに生田勉監督は「(次戦の)国学院大戦で、きっちり投げられたらごちそうしてあげます」と優勝に向けてさらなる活躍に期待した。

 大学最終年は試行錯誤の日々だった。春は6試合で1勝1敗、防御率6・39と不調。夏に指揮官から従来のスリークオーターから、腕を下げるよう助言を受けた。「ボールの質が上がった」と手応えをつかむと、今秋はドラフトまでに3勝(1敗)を挙げる大活躍で指名を勝ち取った。

 沖縄尚学で同期だったソフトバンク・リチャードは今季7本塁打とブレークの兆しを見せる。ドラフト後には「同じ舞台で頑張ろうと」と連絡を取り気持ちを高めた。沖縄出身の岡留は関西の印象について「お好み焼きだったり、食べ物がおいしい」と笑み。亜大と同じ縦じまのユニホームで躍動する。(柳内 遼平)

 ◇岡留 英貴(おかどめ・ひでたか)1999年(平11)11月7日生まれ、沖縄出身の21歳。小1から野球を始め、兼城中では軟式野球部に所属。沖縄尚学では2年秋からベンチ入りも甲子園経験なし。亜大では1年秋からリーグ戦に登板し通算38試合で6勝4敗。1メートル80、87キロ。右投げ右打ち。

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