ヤクルト堅首へ“QS男”奥川が導く!13戦負けなし球団新記録伸ばす

[ 2021年9月28日 05:30 ]

ヤクルト・奥川
Photo By スポニチ

 進化を続けるヤクルトの次世代エースが、新記録達成に導く。28日のDeNA戦に先発する奥川は、明確な目標を掲げた。

 「6回3失点のクオリティースタート(QS)を、何とか調子が悪い中でもクリアしたい。良ければもう少し。7、8回と投げられるようにしたい」。チームは勝てば10年ぶりの9連勝となり、13試合負けなしは球団新記録。高卒2年目右腕が3試合連続無失点中のチームの投手力を継続する。

 前回17日の巨人戦では7回5安打1失点で7試合連続QSをクリア。「勝ち負けというよりも、しっかりゲームをつくりたい気持ちのほうが強い」という思いを体現し、この7試合は5勝1敗と結果も付いてきている。

 支えるのは精密な制球力。現在、41回2/3を連続無四球中だ。試合を重ねるごとに調整法も確立し「なるべく投げる数を減らしたい、というところでやめました」と試合前練習ではボールを投げない。握るのは試合直前のみ。疲労軽減へとつなげる。

 首位を走る原動力になっている7勝右腕。今後中10日の登板間隔を維持しても、残り3回の登板機会が訪れる。2桁勝利も見えてきたが、資格を持つ新人王については「多分、このままいってもダメなので。あんまり気にしてないです」と苦笑いとともに受け流した。クオリティーな男は6年ぶりのリーグ優勝のために腕を振る。(川手 達矢)

続きを表示

2021年9月28日のニュース