ヤクルト 2位より白星少なくても優勝!?引き分け激増でV争いに珍現象

[ 2021年9月28日 05:30 ]

セで下位より勝利数の少ない優勝球団
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 【Weekly Data展望】9回打ち切りとなった今季は、予想通り引き分けが大幅に増えた。27日現在の引き分け試合数はセ35、パ45、交流戦11の合計91試合。過去最多だった12年の74試合をすでに上回り100の大台へもあと9試合に迫った。

 引き分け試合の増加はセのV争いに思わぬ珍現象を引き起こした。順位表を見ると
順   勝―敗(分) 勝率 
1 ヤ 59―42(16)・584
2 神 65―48(7)・575

 ヤクルトは勝率で1位も、引き分けが阪神よりも9も多いため、勝利数は6も少ない。ヤクルトには早ければ今週30日にもマジックが点灯。優勝すればセでは61年巨人、74、82年中日、86年広島以来35年ぶりの下位球団よりも勝ち星の少ない王者の誕生となりそう。

 また、各球団の引き分けを、追いついた引き分け、追いつかれた引き分けに分けるとさまざまな傾向が表れた。セ首位のヤクルトは半数以上の11試合が追いつかれたものと、勝ち切れなかったケースが多いが、何とか負けなかったとも言えそう。一方、パ首位のロッテは“勝ちに等しい”追いついた引き分けが10試合。12球団最多の逆転勝利30度のしぶとさがここにも表れている。対照的な両軍が、Vに向け、勝利とともに引き分けもどれだけ増やすか終盤戦も注目だ。(記録課・志賀 喜幸)

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