【イースタン期待の若手】西武育成1年目・豆田「腕の振り」改良で初勝利、地元・埼玉希望の星

[ 2021年9月28日 05:30 ]

メットライフドームでブルペン投球をする西武・豆田(球団提供)
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 将来の先発ローテーション入りを期待される西武の高卒1年目右腕・豆田泰志投手(18)が、ファームで鍛錬を積んでいる。昨秋の育成ドラフト4位でプロ入りした地元・埼玉の希望の星は、大先輩の増田達至投手(33)から受けた助言を胸に8月26日のイースタン・リーグ、ヤクルト戦で初勝利。来年以降の支配下登録を目指し、奮闘中だ。

 プロに入って半年が過ぎ、豆田は「最初はハードな練習と試合での登板もあってけっこうキツかったです。後半は先発としての調整もできましたし、登板後のリカバリーもしっかりできました」と率直な感想を漏らした。

 地元・埼玉出身で将来の先発ローテーション入りが期待される18歳。育成選手の身でもあり、プロ入り当初は、周りの投手の球速に驚き「他球団も含めて自分が一番遅いんじゃないか」と戸惑いがあったと振り返る。今では「カーブをうまく使って、(140キロ台の)直球を速く見せることができている」という若獅子のお手本は、大先輩の増田だ。右腕が不調により、2軍調整していた際はなかなか自分から話し掛けることができなかったが、コーチの計らいでキャッチボールの相手を務めることになった。以降は増田の登板試合は必ず、試合映像を見返している。

 さまざまな野球の話をする中で、腕が強く振れないと相談した際には「自分の投げやすい振りで投げたらいいよ」とアドバイスを受け「そのおかげでしっかり振れるようになった」と言う。助言を胸に8月26日のイースタン・リーグ、ヤクルト戦では5回3失点で初勝利を挙げた。

 同じ育成出身の水上が支配下登録され、早くも1軍で活躍。デビューから17試合連続無失点のパ・リーグ新記録を樹立しており「本当に凄いと思います。コントロールがいいのでうらやましい」と5歳年上の同期に刺激を受けている。座右の銘は「泰山北斗」。名前の一字である「泰」が入っており、ある一つの道で認められ、尊ばれる人という意味だ。右腕一本で、野球道を成り上がる。(花里 雄太)

 ◇豆田 泰志(まめだ・たいし)2003年(平15)1月15日生まれ、埼玉県越谷市出身の18歳。浦和実では2年秋からエースとなり、3年夏の代替大会では県8強まで勝ち進んだ。20年育成ドラフト4位で西武に入団。1メートル73、82キロ。右投げ右打ち。

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