「ザ・キャプテン」坂本 巨人逆転サヨナラ呼んだ 遊撃手256本塁打で憧れジーター超え

[ 2021年9月16日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人7―6DeNA ( 2021年9月15日    東京D )

<巨・D>9回1死満塁、サヨナラの左犠飛を放ちチームメートの祝福を受ける岡本和(中央、中央左は坂本)=撮影・吉田 剛
Photo By スポニチ

 正念場で主将が輝いた。巨人・坂本勇人内野手(32)が15日、DeNA戦で14、15号の2打席連発を含む3安打4打点。遊撃手として出場した試合では通算256本塁打とし、憧れのデレク・ジーター(元ヤンキース)がメジャーで同じポジションで記録した255本を超えた。9回には岡本和真内野手(25)のサヨナラ左犠飛につなげる適時打。首位・阪神とのゲーム差を2・5に縮める逆転勝利の主役を張った。

 スタンスを一足分狭め、上体を楽にした構えで放った。9回1死満塁から左前への同点打。4―6の9回、一挙3点を奪う逆転サヨナラ勝ちを演出した坂本は、お立ち台でホッとした表情を見せた。

 「最近、本当に苦しい戦いが続いていた。なかなか結果というのがついてこなかった。何とか一つ勝てた」

 この日は4打点の大暴れ。4回には19試合、80打席ぶりの一発となる14号2ランを放った。「上がり過ぎたので入らないかなと思った」。打った瞬間に首をかしげたが、打球はバックスクリーンに届き、一塁付近で驚いた表情を見せた。6連敗中のDeNAに初回3失点と劣勢の中で、主将が空気を変えた。

 2―4の6回には、右越え15号ソロ。かねて「好きな選手」に挙げていた「ザ・キャプテン」ことジーターの遊撃出場時の通算255本塁打を上回った。15年に日本で対面し、2000安打を達成した昨年には「これからの活躍を祈りつつ、近々再会できることを楽しみにしています」とメッセージを寄せられ、さらなる励みとした。守備でも6回、ソトのライナーを横っ跳びで好捕して投手陣を鼓舞した。

 仲間への気遣いも忘れない。昨年12月には、巨人を戦力外になり神宮球場で行われたトライアウトに参加した宮国を駐車場で一人待ってねぎらった。最年長だった東京五輪の侍ジャパンでも「率先してこっちからどんどん声を掛けていければ」とキャプテンシーを発揮。グラウンド内外でも常に周囲を気にかける男はチームを引っ張るだけでなく、引きつける。14日の試合前には、DeNAに加入した宮国に笑顔で駆け寄られる一幕があった。

 連敗中、原監督に打撃フォームの直接指導を施された。スタンスを狭めて修正し、指揮官から「(坂本)勇人、良くなったでしょ」と認められていた。9月初打点の本塁打から3安打4打点。指揮官は「やっぱり中心選手がやってくれるとチームは勢いがつく」と目尻を下げた。

 「残り(試合は)凄い少ない。一試合一試合何とか勝つという気持ちだけ」と坂本。主将が勢いに乗れば、このチームは止まらない。(小野寺 大)

 《プロ野球最多》坂本の遊撃手としての256本塁打はプロ野球最多で、歴代2位は池山隆寛(元ヤクルト)の249本。大リーグでは、カル・リプケン(元オリオールズ)の345本塁打が遊撃手としての最多で、次いでアレックス・ロドリゲス(元ヤンキース)の344本。ジーターの255本は歴代5位。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「新庄剛志」特集記事

2021年9月16日のニュース