阪神・西勇 自身6連敗中も…G斬って今度こそ通算100勝!今季の宿敵は“カモ”なんです

[ 2021年9月3日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神ー中日(降雨中止) ( 2021年9月2日    甲子園 )

キャッチボール中、笑顔を見せる西勇(撮影・後藤 大輝)
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 節目の勝利をあげるには、これ以上ない状況が整った。阪神・西勇は通算100勝に王手をかけてから6度の足踏み。巡ってきた首位・巨人との直接対決3連戦の初戦先発で勝てば、最高のメモリアル星となる。

 「久しぶりの甲子園ですし、準備はしっかりやってきた。チームの勝ちにつながるピッチングができるように、全力で腕を振って投げたいと思います」

 今回と同じ舞台となる6月18日の甲子園での巨人戦で99勝目を飾ってから、まさかの自身6連敗。後半戦開幕となった8月13日の広島戦では初回に4点を失い、続く20日の中日戦では2回に5失点と序盤でのイニング大量失点が目立った。

 27日の広島戦で9敗目を喫したが6回3失点でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を達成。試合後に「ここ最近の登板の中では修正して投げることができた」と復調へのきっかけをつかんだ口ぶりだった。「勝ててないから慎重になっている部分はどうしても出てしまうと思う。口で言うほど簡単じゃないけど、攻めていきながら、大胆にいく投球ができれば」。矢野監督は、今季の巨人戦4試合に先発し3勝1敗、防御率2・57の好数字も頼りに先陣を託した右腕の復活快投に期待を寄せた。

 16年ぶりのリーグ優勝には、エース右腕の復調が必要不可欠。チームが苦しい時にこそ、勝つのがエースたる者の使命であり責務。伝統の一戦で西勇が甦(よみがえ)る。(須田 麻祐子)

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