西武、入団20年目コンビが勝利呼ん打! 9回に中村&栗山の安打から一挙4点 栗山は2000安打に王手

[ 2021年9月3日 21:27 ]

パ・リーグ   西武8ー4楽天 ( 2021年9月3日    楽天生命 )

<楽・西>4回1死一、三塁、中犠飛を放つ栗山(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 西武は3日、楽天(楽天生命パーク)と対戦し8―4で勝利し2連勝とした。

 入団20年目の中村と栗山のコンビが躍動した。0―1の4回、楽天先発・田中将に3回まで無安打に抑えられていた打線が、先頭の源田が二塁後方へのポテンヒットで初ヒット。続く岸の犠打で1死二塁とすると、森が左中間を破る同点二塁打を放った。続く中村が左前打で勝ち越した。

 さらに外崎がエンドランで右前打を放ち1死一、三塁。ここで打席に入ったのは、この日38歳の誕生日で生え抜き初のプロ野球通算2000安打まで残り2本としている栗山。2ストライク2ボールと追い込まれた状況から、真ん中低めの見逃せばボールというスライダーをうまくすくい上げて中犠飛を放ち3点目を追加した。

 栗山は「打ったのはスライダーです。みんながいい流れで回してくれたので、もう『ランナーを還す!』これだけですね。(追加点を取れたことが)良かったです!」と喜んだ。

 西武先発の松本は、先頭の小深田に中前打を浴びると、2死一、二塁から茂木の中前打で早々と先制を許した。それでも2回は2三振を奪い3者凡退。3回は四球で走者を許したが2三振を奪い無失点で切り抜けた。逆転直後の4回に先頭の茂木に四球、オコエの犠打で1死二塁から岡島に中越え二塁打を浴びて1点差に詰め寄られたが、粘りの投球で6回2失点だった。

 打線は8回に川越の5号ソロ本塁打で4―2としたが、3番手の森脇がピリッとしなかった。先頭から2四球でピンチを招き、オコエの犠打で1死二、三塁とすると、岡島に中前適時2点打で同点とされた。

 それでも、9回に先頭の中村が中前打で出塁後、1死一塁から栗山が1999安打目となる右前打でチャンスを広げた。そして1死満塁から、呉が右前打で勝ち越しに成功。さらに川越の押し出し、岸のタイムリーで8―4と土壇場で勝利をたぐり寄せた。最後は平良が試合を締めて、2連勝を飾った。

 楽天は先発の田中将が3回まで完全投球も4回に4安打で3点を失った。援護したい打線は初回に幸先良く先制したものの、4回に岡島の二塁打で1点差に詰め寄ってから1本が出なかったが、8回に岡島が2点適時打を放ち田中将の負けを消した。だが、9回に登板した宋が、痛恨の2失点で敗戦。田中は8回4失点の粘投も石井監督の日米通算182勝に並ぶことはできなかった。

続きを表示

この記事のフォト

2021年9月3日のニュース