松坂世代で唯一の現役に ソフトバンク・和田「彼の決断はよっぽどのこと」手術、リハビリ経緯聞き決断尊重

[ 2021年7月8日 05:30 ]

西武・松坂大輔 今季限りで引退

17年のソフトバンク・宮崎キャンプで、練習の合間に笑顔を見せる松坂大輔投手(左)と和田毅投手
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 西武は7日、松坂大輔投手(40)の今季限りでの現役引退を正式に発表した。「松坂世代」で唯一の現役選手となったソフトバンクの和田毅投手(40)は「寂しい」と盟友の引退を惜しんだ。それでも頸椎(けいつい)手術後の状態も聞いていただけに、考え抜いた末の決断を重く受け止めた。左腕は世代のラストサムライとして、苦境のチームの中で腕を振る。

 松坂世代で唯一の現役選手となった和田が、現役引退を発表した西武・松坂の決断を尊重した。

 6日に松坂本人から電話連絡を受けた後、同日夜に約30分間、会話した。「昔話に終始した」と内容は明かさなかったが松坂の言葉を聞き、受け止めた。

 「彼が手術をしてから話は聞いていたし、どんな手術かも聞いていた。諦めずにやっている姿、話を聞いて頑張ってほしいと思っていた中、彼がそういう決断を下した。もちろん、寂しい思いというかね、彼の決断はよっぽどのことなんだろうな」。小声だった。

 対戦は7度。04年4月16日の初対決は松坂が白星を挙げ、最後の対決となった06年3月30日は和田が勝った。通算成績は松坂が4勝、和田が2勝。その後、松坂が07年から14年までメジャーで活躍。和田も12年から15年まで米国でプレーした。16、17年はともにソフトバンク。18年に松坂がチームを離れたが“再戦”は実現しなかった。

 「それはもう、僕も彼も(投げ合いたいと)そう思っていたと思う。でも、彼が日本に戻ってきてから同じチームでもできましたし西武に戻ってから、それも目標にやっていた」。寂しそうだった。

 引退会見をまだやっていない“平成の怪物”への気遣いも見せた。「まだ本人の口から声を発したわけではないので。僕の口からまだ気安く話すことはできない。大輔の会見が、終わってから」。最後まで、1人の偉大な野球人がユニホームを脱ぐことの重さを感じていた。

 チームはこの日、ロッテに連敗を喫した。苦境が続く。松坂世代最後の砦となった左腕は、再起がかなわなかった右腕の分まで投げ続け、逆転優勝へ導く。(井上 満夫)

 《新垣渚氏「仲間に夢を見せ続けてくれた」》ソフトバンクの松坂世代からも、引退にさまざまな声があがった。元ソフトバンクで、現在は球団のスポーツ振興部に勤務する新垣渚氏(41)は感謝を述べた。「世代を引っ張り、仲間に夢を見せ続けてくれてありがとうと伝えたい。本人は悔しい思いをしているかもしれませんが、引退は避けて通れないこと。これからは少し体をいたわって。大輔、お疲れ様でした!」。沖縄水産のエースとして高校時代から比較された右腕をねぎらった。

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