ソフトバンク・栗原“お待たせ”オープン戦1号 2年連続開幕スタメンへ「結果を出したい」

[ 2021年3月15日 05:30 ]

オープン戦   ソフトバンク2―0ロッテ ( 2021年3月14日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>7回、先制の2ランを放つ栗原(撮影・長久保 豊)
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 2年連続の開幕スタメンに向けて、お待たせの号砲を放った。ソフトバンクの栗原陵矢捕手(24)が14日、開幕カードでも対戦するロッテとのオープン戦に「7番・右翼」でフル出場。7回に今季実戦1号となる決勝の右越え2点本塁打を放った。捕手、一塁、三塁、外野手を担う万能プレーヤーは、上林と争う右翼の定位置争いでも前進した。

 見逃せばボール球、と栗原は回顧した。それを振りにいく気概が最高の結果になった。0―0の7回2死二塁。3ボール1ストライクから永野の内角高め、141キロ直球に腰を鋭く回した。打球は弾丸ライナーで右翼ポール際に突き刺さる決勝2ランとなった。

 「ああいうバッティングは最近なかった。相手が、というよりも、ああいう打撃ができたのは自分の中で吹っ切れる感じにはなると思います」

 2月15日の紅白戦から、今季の実戦出場16試合目で初アーチ。自慢の長打が、実は今季やっと2本目。「良くはないんです…。結果を欲しがって焦り、考えて、どうしよう、どうしようと」。まだ葛藤している。

 16日から柳田が1軍合流するため中堅を守ってきた打撃好調な上林が右翼へ移る。栗原は一塁、三塁もこなすが、一塁は中村晃、三塁は松田の存在が大きい。上林と正右翼の座を争う図式が濃厚だ。

 工藤監督は「彼らしい本塁打。多少、モヤモヤしたのもあったでしょうが」と喜んだが、レギュラー確定とはまだ言わない。開幕に向けて「欠かせない(戦力)とは思います。そういう中で上林くんも頑張っている」。柳田は教育リーグでこの日、今季初めて実戦守備に就いたばかりで、開幕DHの可能性も残る。外野手の開幕スタメンはまだ流動的だ。

 オープン戦残り5試合。栗原は「あとは結果を出すだけ。1番のアピールは、結果。納得させられるような結果を出したい」と覚悟を見せる。昨季の開幕戦では「2番・一塁」でプロ初の開幕スタメンを勝ち取り、延長10回にサヨナラ打。日本シリーズではMVPに輝き全国区になった。昨季がフロックとは言わせない。

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2021年3月15日のニュース