阪神・矢野監督「使わへんかったらおかしい」 佐藤輝の開幕スタメンを明言

[ 2021年3月15日 05:30 ]

オープン戦   阪神1-0巨人 ( 2021年3月14日    甲子園 )

<神・巨>4回、本塁打を放った佐藤輝(右)を迎える矢野監督(撮影・平嶋 理子)                                              
Photo By スポニチ

 阪神・矢野監督が勝利の立役者となった佐藤輝の開幕スタメンに「当確」ランプをともした。試合中のテレビインタビューで「スタメンで今の状態を見せてくれるんであれば、もちろんいきますし、将来も考えて使うつもり」と明言。試合後に「そらもう、こんだけ打ってて使わへんかったらおかしい」と改めて言及し、笑った。

 この日は今年初となる「伝統の一戦」。及川を先発させたように何が何でも勝利を求めたわけではなく「ウチとして意識すべきチームではあるけど、意識過剰になっても違うことになるんでね」と言いながらも、勝利に気分が悪いはずがない。宿命のライバルというだけでなく、昨季、唯一、後塵(こうじん)を拝した強敵。「シーズンに入ったら、去年やられた部分もあるし、優勝チームでもあるんでね。巨人と戦うことをオレらがプラスに変えていけるのが大事」と強調した。

 昨秋のドラフトで佐藤輝を引き当てて“先勝”したのに続く勝利。規格外のルーキーとともにシーズンでもG倒連発を目指す。 (山添 晴治)

 【14日の阪神・矢野監督語録】

 ▼及川が力投 素晴らしかった。オープン戦とはいえ、甲子園で巨人戦となれば、緊張もしたって本人も言っていたけど、その中でもどんどん攻めていっている姿が見られたんでね。自信にもしてもらったらいいし、今日も制限がある中でファンの人もいっぱい来てくれて、この中でやるというイメージは湧いたと思うんで。いい結果が出たっていうのはすごくいいことだと思う。

 ▼今後も楽しみ プラスアルファでいえば、1軍で勝つ投球というところではまだまだやることがある。そういうことは本人には伝えたし、今季中にね、ここで登板してほしいなと思える登板やったんで。

 ▼佐藤輝の打球は巻いたように見えた? はっきりじゃないけど“巻いたな”と思った。そんなに手前で切れた感じはなかったんで。オレは行ったかなと思った。

 ▼また逆方向 あいつの持ち味にしていけばいいし。相手もインコースを攻めようとしている中で、ちょっと甘くなったボールというのを。向こうとしてはそういう攻めになってくると思うし、そこをああやって一発で仕留められるというのは持ち味だし魅力。浜風と言われる甲子園であっちに打てるというのは、ストレスなく打席に立てる強みがあるんじゃないかな。引っ張ってしか本塁打がないとなれば、どうしても浜風と戦うというか、力みになったりとか、打者としてあんまりいい作用にならない可能性もあるけど。

続きを表示

この記事のフォト

2021年3月15日のニュース