市和歌山・小園 今春最速150キロを111球目にマーク 「ピンチで出たことが収穫」

[ 2021年3月15日 05:30 ]

練習試合   市和歌山1ー5享栄 ( 2021年3月14日    市和歌山グラウンド )

<練習試合 享栄・市和歌山>先発登板し7回を投げた市和歌山・小園(撮影・後藤 正志)
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 終盤での大台到達に価値があった。阪神などがドラフト1位候補にあげる市和歌山の152キロ右腕、小園健太(2年)が7回1死満塁の場面で投じた111球目。スピードガンは今春自身最速となる「150」の数字を示した。

 「ピンチになってからギアを残しておきたいと思っているので、そこ(終盤の危機)で出たことが収穫だと思います」

 序盤はあえてツーシーム、カットボールなど持ち球をまんべんなく使い6回まで2失点。「7割いかないくらい(の力感)で投げていた」というが、7回1死から連続四死球と味方の拙守を含んだ3連打で3点を失った。7回7安打5失点だったが、視察した中日など4球団スカウトの高い評価は変わらない。阪神の渡辺亮スカウトも「いろんな球種が投げられるし、状況に応じた投球ができている」と話した。

 小園自身も「公式戦だと、もっと慎重になると思いますし、失点に関しては深く考えていない。逆に、ストレートの質が上がってきたということが良かった」と収穫を口にした。

 最速152キロを誇る世代No・1投手。自身初となる聖地で力を解き放つための準備は確実に進んでいる。(北野 将市)

 《今秋ドラフト候補・竹山 1失点好投》
 今秋ドラフト候補の148キロ右腕、享栄・竹山日向(2年)が先発し7回3安打1失点と好投した。4回1死では同候補の松川虎生(こう)を得意のスライダーで空振り三振に仕留めるなど9奪三振。最速143キロを計測した。「ピンチになっても要所で抑えられた」と胸を張った。小園については「自分と違って、変化球の精度がものすごく良くてまねしないといけない」と今後への収穫も得た。

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