牛島和彦氏 楽天・マー君、不完全でもあんなに曲がる…日本のボールにも対応OK

[ 2021年3月15日 05:30 ]

オープン戦   楽天3―1DeNA ( 2021年3月14日    静岡 )

<楽・D>力投する田中将(撮影・白鳥 佳樹)
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 【牛島和彦 視点】今までの剛腕・田中将のイメージから、この試合に限っては打たせて取る投球を心掛けたのかもしれない。

 立ち上がりから直球が高かった。まだ直球のコントロールが仕上がっていないと感じたはずだ。だから力でねじ伏せる投球スタイルより、打たせてアウトカウントを稼ぐ。スライダーやツーシームは切れていたので、球数もいかずに1失点で抑えられた。

 長いシーズン、力投せずに乗り切る試合も必要になってくる。開幕まであと2週間弱。次回登板までに直球のコントロールをもう少し調整すべきだろう。ただ8年ぶりとなる日本復帰だが、あれだけ曲がるスライダーを投げられるのだからボールへの心配はなさそう。完全には仕上がってはいないだろうが、問題はない。

 早川は全ての球種でしっかり体重移動ができていた。変化球を投げる際、体重移動が緩むと腕の振りも緩み、打者は球種を絞りやすくなるが、スライダーでも腕が振れていた。前回登板から修正できたのはさすがである。(スポニチ本紙評論家)

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