マリナーズ・雄星 「まとめられた」も“最後の四球”に悔しさ 3回1/3を2安打1失点6K

[ 2021年3月15日 09:00 ]

マリナーズの菊池(AP)
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 マリナーズの菊池雄星投手(29)は、14日(日本時間15日)のブルワーズ戦でオープン戦3度目の登板。2回に連打で無死一二塁のピンチを迎えたが、スライダーで三者連続空振り三振。3回も最初の2人をまっすぐで空振り三振で、合わせて5連続奪三振と力投を見せた。4回は先頭のトラビス・ショーにこの試合初めて四球を与え、4番ダニエル・ロバートソンを遊ゴロに討ち取ったところで球数が66球(ストライクは42球)になり降板した。3回3分の1を投げ、1失点。2安打1四球6奪三振だった。ここまでの防御率は3・24。

 試合後の一問一答は以下の通り。

――試合前、ブルペンではなく本球場の試合のマウンドで練習していたが。
「ブルペンのマウンドが雨の日の後みたいな感じで濡れていて投げられる状態ではなかった。無理だと判断してメインのマウンドで投げました。ああやってお客さんの前でブルペン練習をすることはないので不思議な感じでした」

――バドミントンのラケットを使っているのは。
「去年テイクバックの位置を直していたんですけど、それを続けるためです。トレーナーと話して、人によっては重いボールを使ってテイクバックを作るんですけど、僕の場合は、バドミントンの方がより良い形に入りやすいのでこのオフから使っている」

――3度目の登板の評価は。
「3試合の中では軸になるボールが決まらず一番難しかった。その中で三振も多く取れて、最後四球を出してしまいましたけど、まとめられたのは、悪い中では価値があった」

――前回立ち上がりが課題と言っていた。
「マウンドはビックリするくらい濡れてましたけど、初回はなんとか3人で終われた。3-2カウントは多かったけど、そこで粘り強くというのはできた」

――今日の収穫。
「3-2からスライダーで三振をいくつか取れた。カットボールの頭もありましたけど、勇気をもって積極的に今まで使ったことのない球種を使った。スプリットも含めていろんな球種を使えて良かった」

――今回は登板まで連日ブルペンで投げていたが、その意図は。
「これまで平地で遠投とかたくさん投げてきましたが、球数制限もある中、同じ球数を投げるなら、マウンドで投げた方が良いのではと考え、投手コーチも同意してくれました」

――効果は。
「平地のストライクは実際マウンドに立つと、ワンバウンドかボールになる。そこで良い感覚をつかんでもいざマウンドに立つとリリースの差が出てくる。この時期は試合中の球数も少ない。マウンドで練習することで、バランスを大事に、修正しながらやれている」

――降板後、満足した表情ではなかった。
「せっかく粘って投げてきたのに、最後の回、先頭打者で3-2からの四球、悔しさはありました」

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2021年3月15日のニュース