ボンズ氏 アーロン氏追悼「彼は象徴であり、伝説であり、真のヒーローだった」

[ 2021年1月24日 05:30 ]

ハンク・アーロン氏死去

54年にニューヨークで撮影されたアーロン氏(AP)
Photo By AP

 希代の名選手の訃報に、米国は悲しみに包まれた。07年にアーロン氏の最多本塁打記録を更新し、大リーグ記録の通算762本塁打をマークしたバリー・ボンズ氏もその一人だ。

 「彼は象徴であり、伝説であり、真のヒーローだった。永遠に忘れられることはない。多くの人の中で悲しみが残るだろう」

 アフリカ系米国人としてベーブ・ルースの記録に挑んだアーロン氏。人種差別を乗り越えたレジェンドに、ボンズ氏は「困難を乗り越え、先駆者として後のアフリカ系米国人選手の模範となってくれたことに感謝したい」と言葉を贈った。一方で自身の記録更新時のセレモニーにアーロン氏は立ち会いを拒絶。ボンズ氏が薬物使用疑惑を取り沙汰されていた当時、温和なアーロン氏は「立ち会うつもりはない」と強い口調で言い放ったとされている。

 人柄を表すように、歴代大統領も哀悼の意を表した。自身もアフリカ系米国人のオバマ元大統領は「彼はベーブ・ルースの記録に迫るまで評価されなかった。そしてその時には人種差別的な手紙や、脅迫を受け始めた。アーロンは今まで出会った中で最も強い人間の一人だった」とツイッターを更新し追悼。その他、バイデン新大統領をはじめ、ブッシュ、カーターら歴代大統領が続々とメッセージを寄せた。

 現役選手ではエンゼルスのトラウトがツイッターを更新。「あなたは球場の中でも外でも、いい人間になることに対して影響を与えてくれる人だった。我々は今日、野球の本物のレジェンドを失った…」と死を悼んだ。

 《アーロン氏の主な記録》

 ☆20年連続20本塁打以上 メジャー史上唯一の記録。2年目の55年から74年までマーク。メジャー生活23年すべて2桁本塁打を放った。8度の40本塁打は史上5人、15度の30本塁打はA・ロドリゲスと2人のみ。

 ☆歴代1位 2297打点、1477長打、6856塁打はいずれも歴代1位。3771安打は3位、2174得点と293敬遠は4位の一方、三振は歴代112位の1383と本塁打打者では圧倒的に少ない。
 ☆球宴選出21回 歴代最多。通算23年で選出されなかったのは1年目と最終年だけ。先発出場17回は、W・メイズの18回に次ぐ2位。

 ☆試合出場 通算3298試合出場は歴代3位。通算1万3941打席も歴代3位。21度の120試合出場は2人しかいない。

 ☆兄弟通算最多本塁打 メジャーリーグでは多くの兄弟選手が活躍したが、5歳年下の弟・トミーはメジャー7年間で13本塁打。兄弟での計768本塁打は歴代最多。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「田中将大」特集記事

2021年1月24日のニュース