巨人・岡本 どスライスでリーグトップ23号3ラン!4打点で69、2冠キープ

[ 2020年9月26日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人8―4中日 ( 2020年9月25日    東京D )

<巨・中>2回2死一、二塁、3ランを放つ巨人・岡本 (撮影・白鳥 佳樹)
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 中堅から右に“スライス”して、右中間席に到達した。巨人・岡本が柳の142キロ低め直球をゴルフスイングのように下から打ち返す。シュート回転しながら“ホールインワン”した。

 「最低でも外野フライ…あっ、違うわ。何とかランナーを還そうと思いました」。リーグトップの23号3ランを放ったのが、2回2死一、二塁だったため、爆笑をさらったお立ち台。おとぼけコメントでファンの心に“アプローチ”した。計4打点で69まで伸ばして打撃2冠を走る。

 ゴルフでは、体が回転しているのに腕の振りがついてこないため、起こるスライス。岡本の打球も原理は同じ。体の回転が先だったが、「(感触は)よかった」と右手で押し込む力技でカバーした。ゴルフでは悪癖でも、野球では“ナイスショット”だ。

 走塁でも、“ナイスオン”を勝ち取った。4回。一塁走者の岡本は、丸の打球を捕球した二塁・阿部のタッチを“フェアウエー”内でよけて、二塁へスライディング。一度はアウト判定も、リクエストで覆った。“ラフ”に飛び出さない好走塁で、犠飛での本塁生還につながった。

 ゴルフを始めた頃、197を叩いたスコアも「徐々に上達してきた」とベストは106だ。中学時代に在籍した奈良・橿原磯城リトルシニアの松本宗弘会長(62)と1月下旬に電話した際には「クラブ買ってください」とおねだり。オフの楽しみの一つだ。

 5連勝で優勝マジックは2つ減って26とした。この日、虫垂炎から退院した元木ヘッドコーチが試合前練習に参加。「細くなって痩せてましたし、声も出てなかった。大丈夫かなと。入院中、僕が打ってなかったので、テレビを見てむかついていたみたいです」。“ダフった”とはもう言わせない、スーパーショットだった。(青森 正宣)

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2020年9月26日のニュース