西武・岸 20日間の1軍生活で得た宝 山川の助言、栗山の“すごみ”

[ 2020年8月17日 12:07 ]

メットライフドームで打席に立つ西武・岸(球団提供)
Photo By 提供写真

 西武は毎週、2軍のトピックスを配信している。今回は岸潤一郎外野手。

 俊足と広い守備範囲が売り。明徳義塾(高知)では、1年春からベンチ入りし、投手兼中軸打者として活躍した。19年ドラフト8位で入団。7月5日に初の1軍昇格を果たした。安打はなく、7月25日に出場選手登録を抹消されたが、この20日間は野球人生で一番の経験だったという。

 1軍でまず山川穂高に打撃について教えを乞うた。「自分のスイングに強さが足りないと思っていて…。プロ野球で1、2を争う打者なので自分から聞きに行きました」。

 「打撃に正解はないから自分が今一番強く振れるスイングで練習してみたら」という山川のアドバイスを受け、“全力で振る”ことを意識して練習するようになったという。

 今は「(打撃の)形は一旦置いておいて、強く振れるようになってから形を意識しても大丈夫」いう山川の助言をもとにバットを振り込む日々だ。

 そして肌で“すごみ”を感じたのが栗山巧だった。「栗山さんは僕が一軍に滞在していた時はDHでの出場が多かったと思います。1打席1打席本当に入念に準備して打席に入っているのをみて、1打席にかける想いが凄いなって。自分がイメージしていたDHとは全然違っていました」。 打席に向かうまでの栗山のダグアウト裏での姿が脳裏から離れない。「(栗山さんを見て)“これがプロなんだな”と肌で感じました」と身を持って実感したという。

 岸はあの20日間を糧にして、再び一軍に戻るその日のため、鍛錬を重ねる。「1年目で(一軍のトップ選手たちを)見て、感じることができたのは本当に良かったです」。次回昇格時は、少ないチャンスで結果を残すことが求められる。

 「前回1軍で学んだことと、いま自分に足りていない部分を強化しているので、しっかり練習を続けてレベルアップして1軍に呼ばれたときには安打を打てるようにしたいと思います」と直近の目標を力強く話した。

続きを表示

2020年8月17日のニュース