阪神・矢野監督、動いて“裏目”痛恨ドロー「う~ん。まあ、複雑やね」

[ 2020年8月17日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2-2広島 ( 2020年8月16日    京セラD )

<神・広(11)>追いつかれて引き分けに終わり肩を落とす矢野監督(撮影・後藤 大輝)
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 阪神は16日の広島戦で2―2の引き分けに終わり、勝率5割復帰を逃した。無失点投球だった秋山拓巳投手(29)を5回82球で交代させた矢野燿大監督(51)の思い切った采配が裏目に出た。ジョー・ガンケル投手(28)が救援転向後初失点。左肘不安から復帰登板だった岩崎優投手(29)が同点を許した。 試合結果

 矢野監督は今季3度目の引き分けを「う~ん。まあ、複雑やね」と受け止めた。先発で好投した秋山をねぎらい、謝罪の言葉まで口にした。

 「あの(初回の)ミスがありながら、ゼロでいってくれたからこそ、2得点があったと思う。5回で俺が代えちゃったけど。アキには一番申し訳ないなと。アキ自身はしっかりやってくれた」

 信条の積極采配が今回ばかりは裏目に出た。初回に熊谷の失策絡みで1死満塁を招きながら踏ん張り、2回以降は危なげない内容。5回も2三振を含む3者凡退に抑えた直後、先頭で回った打席で代打・高山を投入した。

 両軍とも序盤からミスや拙攻が続いた重苦しい展開。2―0で迎えた5回、上位に打順が回る中盤で一気に突き放すべく打った攻めの一手だった。ただ、高山は左飛に終わり、近本、糸井も凡退。結局、5回以降は無安打に抑えられた。

 一方でブルペン陣に目を向けると、セットアッパーの岩崎が左肘の張りが回復し、15日に復帰。岩貞も配置転換し、厚みが増していた。当初は先発要員だったガンケルもロングリリーフが可能。早めの継投は総合的な判断だった。

 6回に送り出したガンケルは1死から鈴木誠に中越え三塁打、松山には右前適時打を浴び、救援転向後9試合目で初失点した。回をまたがせた7回までの続投が描いた戦術。「想定というか、流れがいろいろ変わったりするから。状況、状況で頭に入れながら」。この時点で、まず一つ思惑が狂った。

 7月24日以来の復帰戦で2―1の8回を任せた岩崎は、同じ回に守備固めで出した植田の失策絡みで招いた2死二、三塁で松山への2球目に暴投。痛すぎる同点を許した。

 「最初やから、もうちょっと余裕のあるところで投げさせてやりたいのはあったけど。俺の采配で早く代えたところからこうさせた部分もある」

 勝率5割復帰はならず、攻守に多くの課題も出た。18日からは5・5ゲーム差で追う巨人と敵地で3連戦。もう一度、チーム全員が気を引き締め直し、宿敵に立ち向かいたい。(山添 晴治)

 ▼阪神ガンケル(救援転向後、9試合目で初失点)ゼロで抑えたかったね。次の登板ではゼロで抑えられるように頑張るよ。

 ○…8回に岩崎(神)が今季2度目の暴投。チーム19暴投は今季リーグ最多で、次点は広島16。ちなみに昨季の39暴投は、ヤクルト49、中日42に次いでリーグで3番目に多かった。

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