東洋大・杉本監督 施設閉鎖続くも前向き 選手の“自立”期待「野球できる喜び感じてくれる」

[ 2020年6月18日 15:24 ]

東洋大・杉本監督
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 アマ野球ではNPBのスカウト活動が許可され大学、高校とも全体練習や練習試合が行われるようになった。その半面、コロナ対策に慎重なチームも多い。東都大学野球リーグの東洋大は3月31日に施設閉鎖となり現在も無人のグラウンド状態が続いている。

 埼玉・川越(鶴ケ島)キャンパス内にグラウンド、寮があるためだ。部員は実家に戻り、寮にはマネジャー数名がいるだけ。学生も前期はすべてオンライン授業を行うことが決まっている。長期の全体練習なしに不安はないのか、杉本泰彦監督に電話で取材してみた。

 「もう2カ月半ですからね。今は授業のない日曜日に4年から1年生までパソコンを使って各学年別にミーティングをしています。今年の目標が“自立”ですから(各選手が)やってくれていると思います」

 杉本監督にとっても初めての経験だが、すでに春のリーグ戦が中止になっており焦りはないという。各自には強化ポイントを細かく指示、ミーティングで選手の話を聞きながら成長度合いを確かめている。「長い目で見るとね、この自主トレ期間はムダにはなりませんよ。実家に帰って子供の頃にお世話になった店とか商店街が大変なご苦労をされている。世の中がどうなっているのかを肌で感じるんですから。親のありがたさ、野球ができる喜びを感じてくれると思いますよ」と言う。

 19日には政府も都道府県の移動自粛を緩和する方向で動いている。その時点で大学側から許可が出ればまずレギュラー組を集合させる予定だが、その場合も選手の家族の了解を取るなど万全を期す。「3カ月やってないからオープン戦なんて頭にないですよ。7月の下旬くらいから試合ができたらいいくらいに思っています」とどっしり構えている。

 昨年は上茶谷大河(DeNA)甲斐野央(ソフトバンク)梅津晃大(中日)の投手3人に中川圭太(オリックス)がプロ野球で活躍、今年はロッテに佐藤都志也捕手が入団し練習試合で結果を出すなどOBが元気だ。今年入学した1年生には将来性豊かな選手も多くドラフト候補右腕・村上頌樹を軸に「投手王国を作りたい」と意欲を見せる。社会人野球では日本代表の監督を務め、社業では日本通運で部下約600人を束ねる支店長も経験。危機管理能力は十分備えている。他大学より遅れた始動となりそうだが、指揮官は野球以外でも成長した選手に会うのを楽しみにしている。

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