巨人・原監督、19日に“開幕宣言”阪神戦前に1分間スピーチ、坂本&大城再合流で役者もそろった!

[ 2020年6月18日 05:30 ]

イースタン・リーグ練習試合   巨人1―2楽天 ( 2020年6月17日    ジャイアンツ球場 )

巨人・原監督
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 19日の開幕戦前に各球場で12球団の代表者が行うスピーチを、巨人は原辰徳監督(61)が務めることが17日、分かった。新型コロナウイルスの陽性反応を示し、12日に退院した坂本勇人内野手(31)と大城卓三捕手(27)は同日、イースタン・リーグ練習試合、楽天戦に2日連続で出場。18日に1軍合流することが決まった。画面を通じてファンに感謝と決意を述べる指揮官の下、一丸で対阪神開幕戦(東京ドーム)を迎える。

 「伝統の一戦」で幕を開ける特別なシーズン。巨人は原監督の、阪神は矢野監督の言葉で戦いの火ぶたが切られる。スタンドは無観客ながら、画面の先にいるファンに感謝と決意を届ける約1分間のスピーチとなる。

 「球夏」到来の2日前、巨人に吉報が届いた。2軍練習試合に出場した坂本は力強くコメントした。「守備も違和感なく守れましたし、打撃も問題なく振れています!順調ですね」。16日は、2日の西武戦以来14日ぶりの実戦にDHで出場し、いきなりの適時打。10日間の入院生活で室内のトレーニングに限界はあったが、この日は「1番・遊撃」で華麗な守備を見せた。

 5回先頭。南の放った三遊間の打球に追いつくと逆シングルで捕球。体を反転させワンバウンドで一塁に送球して間一髪アウトに仕留めた。6回からDHに切り替わったが、5回まで計3度の守備機会を問題なくこなした。復帰した前日の試合後に「守備の動きは切り返しとか、これから確認することがある」と話していたが、シートノックから軽快な動きを見せてブランクを感じさせなかった。

 打席では塩見、涌井と対戦して4打数無安打。全て外野フライだったが、初回、第1打席の打球は中堅へ痛烈だった。体がのけぞるほどのフルスイングも見せ、打撃面での心配はない。原監督は1軍合流時期について本人の判断に委ねる形で慎重な構えを見せてきたが、試合後、大城とともにきょう18日の開幕前日練習から合流することが決まった。

 4月の個人調整期間中には球団公式インスタライブに出演し「選手たちも頑張っている。皆さんでこの期間を乗り越えて頑張りましょう」と、ファンにメッセージを送った。巨人の「顔」が帰ってくる。開幕戦の出場可否は、1軍練習での状態を見てから判断されるが、主将と正捕手候補の復帰はチームにとって何よりの朗報だ。

 85年を超すプロ野球の歴史において、最も遅く、特別な開幕。テレビの向こう側には多くのファンが待っている。2年連続リーグ優勝を目指す原監督が役者をそろえ、思いを込めたメッセージで威風堂々「開幕宣言」する。

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