西武・川越 5年目で初の1軍 野手転向2年目ブレーク気配の26歳に、登場曲「青雲のうた」も“後押し”

[ 2020年6月18日 05:30 ]

<西武練習>打撃練習する川越 (撮影・白鳥 佳樹) 
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 西武・川越誠司外野手(26)が17日、プロ5年目で初の1軍入りを果たした。15年ドラフト2位で投手として入団し、野手転向2年目でブレークの気配だ。

 川越が、5年目で初の1軍切符を手にした。「キャンプからずっとここまでやってきて、開幕1軍を目標にしてきたので、頑張ってきてここまで残れてよかったです」。正外野手争いを続ける26歳は、練習試合で2本塁打と長打力をアピールしていた。

 野手転向2年目で才能が開花した男に注目するのは、ファンだけではない。9日の楽天との練習試合から使用する日本香堂のCMソング「青雲のうた」を使用した川越に対し、埼玉県秩父市出身の落語家・林家たい平による20年バージョンを「たい平さんの歌う最新版で後押しをできれば」と提供する申し出が、同社から届いた。

 同曲は81年に発表され歌手の森田公一らが歌い継いできたが今年4月にリニューアル。山田和樹氏の指揮で、日本フィルハーモニー交響楽団が演奏する壮大な曲となり、コロナ禍の社会への「強く生きよう」のエールも込められている。たい平も「川越選手が青雲のうたを使っていることは知っています。ぜひ私の歌声で打席に入ってもらいたい」とコメントした。

 師匠と仰ぐ山川が「川越は真面目。でも真面目な曲より渋い曲がいい」と選び、使用初打席の7回に決勝2ランを放った縁起のいい曲。この日の全体練習後に川越は「“青雲のうた”は開幕後も続けます。とにかくホームランが打ちたい」と話した。1軍定着を目指す上で、強力な後押しになりそうだ。

 「1軍に入ったのはうれしいけど、ここからが勝負なので、また頑張りたい」

 既にファンはネット上で「早く球場で一緒に歌いたい」と盛り上がっている。西武では声援を「青炎」と表現。当面はテレビ越しになるが、「青雲」テーマと川越のバットが新風を呼び込む。

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